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第三五三回('11年6月12日 放送)
 次の総理に願いを

 ゲスト: 藤井裕久 氏 / 浜矩子 氏

― 総理の資質について

「資質というところからいけば、私は今総理大臣になるには、一つ決め手の条件があると思うんですけどね。それはすなわちドン・キホーテであることだと思います。ドン・キホーテというのはどういうことかというと、これはまた三つ特徴づけることができる要素があるかと思うんですけど、それは1にピュアであること、2に下心がないこと、3に失いたくないものが何もないこと、この三つですね」

御厨

「藤井さん、次の総理の条件というのはこれは何でしょう」

藤井

「浜さんの言われたドン・キホーテってとてもいい話ですね、いい話ですよ。まず私利私欲があったら絶対だめですよね。まず政治家というものはそうだと思うんですよ、本当はね。ところが私利私欲でなるのが多いじゃないですか。こういう人はみんな評価されてませんね。世の中の人のほうがちゃんと見てますからね」

御厨

「なるほど」

藤井

「ドン・キホーテ、非常にいいお話を伺いました」

御厨

「なるほど。エールが返されちゃいましたね。さあ、今度はその浜さんに伺いますが、まだ世間的にいっても、党内的にもそうなんでしょう、いわゆる反小沢、真小沢というまたぞろ出てくるこの小沢軸、これが残っている感じがする、これをどう思われますかね」

「そうですね、まずこの顔ぶれ見ていると、ものすごくドン・キホーテチックじゃないですよね。だからちょっと何をかいわんやという感じはありますけれども、それと無関係ではないでしょうね、この小沢ということで仕切らなければいけないということですね。もういいかげん小沢という言葉をこういう議論の中に、一度たりとも出さずに物事を考えるというような流れになったらよいのではないでしょうか」

御厨

「なるほどね。今、浜さんはそう言われたわけですけども、小沢グループが独自に候補者を出すとか出さないとか、それからそれとはまた別に反小沢がどういうふうにするとかという、この構図というのは?」

藤井

「言いにくいけど、マスコミさんがそういうふうにつくっていく面もあるんですね。そうするとですね、この人たちの中にそれに乗っかる人もいるわけですね。僕はどっちが悪いとか言いませんけどね、やっぱりこれも浜さんの言うとおりで、そういう図式は、だれがやめるかは別として、とにかくやめていくもう時期に入ってるんだと思いますね」

御厨

「もうそういうプロセスに入ってきてるということですね」

藤井

「入ってきてると思います、現に」