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第三四五回('11年4月17日 放送)
 「ファイト日本」
 ゲスト: 渡部恒三 氏 / ジェラルド・カーティス 氏

カーティス

「今、日本人の気持ちが一つになっていると。しかし日本の政治家を見ていると、気持ちが一つになっていない」

御厨

「ああ、そういうことですね」

カーティス

「とにかく足の引っ張り合いでしょう」

御厨

「そうです」

カーティス

「それで、早くやめろとか、こうしようとか。民主党の中でも自分の総理大臣の悪口を言ったり、また野党がどういうふうにしたら協力して、早くこの東北の再生につながるかという話は一切なくて、とにかくこの政権はだめだとばかり言うでしょう。これは気持ちを一つにしているというふうにはとても思えない」

渡部

「カーティスさんと全く同じ思いです」

御厨

「なるほど」

渡部

「私は、国民の皆さんが今、一つになって、そして「立ち上がろう日本」「立ち上がれ福島県」と言って頑張っているときに、政治だけが、何か与党だ野党だ、また同じ与党の中でも足の引っ張り合いみたいなので、これは本当に恥ずかしい。私は今、もう自民党もないし民主党もないし、だれがどうなっても、とにかくこの1000年に一遍の国難を、みんなで心一つになってやらなくちゃならないときに、新聞に、民主党の中でだれが菅やめろと言ったとかこうだとか、ちょっと恥ずかしいと思っておったら、それを全部カーティスさんが言ってくれたから」

カーティス

「私は、日本人の友達とこの問題について話をする中で一番出てくる言葉は、日本の政治家に対して「情けない」って言うんですよ。「情けない」「見てられない」というのが、民主党だけじゃなくて日本の政界全体に対して、情けないという気持ちがある人が非常に多いんじゃないですか」

渡部

「僕は今、この危機を乗り越えるために、「大連立」という言葉は僕は嫌い。あれは何か党利党略だから。これからこの危機を乗り越えるために、オール日本キャビネット。国民が一つになってやっていくという政局をつくりたい」