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第三二一回('10年10月10日 放送)
 「中国できりきり舞い、小沢氏できりきり舞い」
 〜国会が始まった〜
 ゲスト: 渡部恒三 氏 / ジェラルド・カーティス 氏

― 尖閣沖 中国漁船問題に…
カーティス

「この問題について日本はどっちかといえば大人の態度をとって、中国の方がひどいなというのが、一般的な人たちの受けとめ方。ですから、日本は結構クールで、中国の方が、釈放されても謝罪を求めていますでしょう」

御厨

「そうですね」

カーティス

「アメリカばかりじゃない、ヨーロッパも韓国もそうなんですよ。中国は日本に対してその態度をとるんだったら、次はどの国に対してとるのかということです。ものすごく中国にとってのダメージが大きい」

御厨

「なるほどね」

カーティス

「日本にとっては、いや、結構落ちついて、まあ、どうして逮捕したのか、釈放したのかよくわからないけれども、基本的にはクールで大人の態度で対応しようとしていることを、日本では評価されていないんだけど、外国では日本の対応が評価されていますよ」

御厨

「恒三さん、どうでしょう。漁船一つでね、大揺れに揺れちゃったわけですけども。そこから透けて見えるのは、どうも民主党の外交というのは外国とのパイプが弱いんじゃないかなという印象を国民は持つんですけども、どうでしょうか」

渡部

「今、随分その事を言われているんですがね、今のカーティスさんのお話はすばらしかったと思うんですが、これがやはり常識じゃないかね。

あれは誰が考えたって、歴史的にも国際法上も日本の領土なんですから、その日本の領域を守っている国にぶつかってきたんだから、それは国際的に日本の取った処置は間違いなかったという事は、世界じゅうの人に認めて頂く。そうすると、それにああだこうだと文句を言ってきた方の国はちょっと一方的だということになってね。

非常に私は当時は新聞を見たくないぐらい心配しましたけどね、結果的にはかえって国民の皆さんも日米同盟がいかに大事かとか、やっぱり国際社会における、いま日本の置かれている難しい立場なんかを理解して、結果的には時間が経って、あのことが世界のためにマイナスでなかったということになるんじゃないかな」

御厨

「なるほど」