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第三一八回('10年9月19日 放送)
 「新生 菅政権」
 〜もう失敗は許されない
 ゲスト: 玄葉光一郎 氏 / 石破茂 氏

御厨

「小沢さんは一兵卒というのがお好きなようでありまして、石破さん、どうですか、ご覧になってて」

石破

「一兵卒ってのは上級指揮官の命に従ってくれって話でありましてね。本当に1人の議員であるならば、それは民主党の指揮命令系統があるわけですよ。
それに従ってもらわない人は一兵卒ではないんです。組織の一員として何をやるんだという自覚は、自民党であれ民主党であれ、必要なことだと思うんですね。
組織の一員であれば、どうやって足らざるところを補うかということを考えてこそ一兵卒だと思う。そういう思いに小沢さんがなるんだったら、静かにしてるでしょう」

御厨

「玄葉さんはどうですか、党内におられて」

玄葉

「戦う前の約束事は、戦いが終わったら勝者のもとでまとまると。それが約束事ですよ。ですから、今の石破さんのお話ではありませんけれども、そういう、菅さんのもとでですね、一致団結していくというのが責務じゃないでしょうか」

御厨

「なるほどね。石破さん、どうですか。逆に、自民党内に小沢さんと仲のいい人とかおられるんでしょうか」

石破

「知りません。私はだれが、だれだか、わかりませんが、世の中でそう言われてますね。いいんです、それは。いいんですが、例えば我が党の政策というのは、例えば参議院選挙で出しましたよね、消費税10%、当面と。それは党内で議論して、最高意思決定機関の総務会で決めてるんです。
で、もし小沢さんと一緒にやるというのであれば、『自民党の公約は間違いでございました。民主党のマニフェスト完全実施、これが日本の国のためによろしいのです』と、有権者の前でおっしゃればいいんです。
もうそれだけのことです。『考え方が違うのだ』と。『あのとき賛成したけど、今度は変わったのだ。民主党のマニフェスト完全実施がいいことなんだ。なぜならば』と。
結局ね、常に党内を見ていてはいかんのです。有権者に責任が負えるかどうか。私は自民党はそうあるべきだと思いますよ」