渡部 |
「国民の皆さんに本当に私はもう申しわけないと思うんだ。政治とカネについて国民の皆さんにやっぱりわかっていただけなければ、この国の政治の信頼はますます悪くなっちゃって、国が滅んでしまう。
それをね、これだけ長い間、政治とカネについて説明しろと言って一切説明しない男が総理大臣になろうなんて、またそれを担いでる国会議員がいっぱいいるって、もう情けなくて情けなくて。本当に国民の皆さん、申しわけありません」 |
御厨 |
「増田さんはどうお感じですか」 |
増田 |
「まさに挙党一致ということが叫ばれて、それでまさかと思ったんですが鳩山さんがいろいろ動いて、何かそんな話が出てきましたよね」 |
御厨 |
「はいはい、ありました」 |
増田 |
「これでもう挙党一致なんてなったら、完全に菅さんは負けですしね。まあやはり、一方で小沢さんを担ぐ人がいるのであれば、はっきり正々堂々と選挙になったほうがいいなと私は思っていたので、まあこれはこれでいいんですが。
小沢さんにしてみれば、むき出しの権力闘争というか、官邸ともう徹底的に対立するところまで一方で追い詰められていったような気もしますね」 |
御厨 |
「うーん、なるほどね。こういう事態になることを、これ、恒三さんは予想されました?」 |
渡部 |
「いや、僕は恥ずかしいけどね、3日前まで小沢君は立候補するようなことはないと思っていた。生まれて初めてだ、予想を間違ったのは」 |
御厨 |
「なるほど。増田さんはどうですか。やっぱり出ると思われました?」 |
増田 |
「ここで一度きちんとやらないと、いつまでも抱えたまんまであれば、一瞬、挙党一致を演出しても、必ずどこかで崩れますから。ここではっきりと大義をきちんと明示して、戦ったほうがいいと思いますね」 |