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第二八八回('10年2月7日 放送)
 「どうする民主党」
 〜小沢氏・不起訴〜
 ゲスト: 渡部恒三 氏 / ジェラルド・カーティス 氏

― 「小沢氏・辞任を」が、7割の中で・・・
御厨

「小沢幹事長の不起訴。渡部さんは、とりあえずこれで良かったという事になりますか?」

渡部

「起訴にならなかった事。これは、1人の友人として、小沢君のためにはよかったと思っています」

御厨

「アメリカでは、この問題をどう見ていますか?」

カーティス

「アメリカの新聞の取り上げ方は、政権交代で、改革を約束した政党が政権を取ったけれども、日本政治の基本的な『政治とカネ』関係は変わらないのではないかと」

御厨

「なるほど」

カーティス

「政府に入ってない人が、一番の権力者で、非常に気味の悪いキングメーカーが、裏で色々やっているという風に報道されていますから、日本のイメージにとっては、非常にマイナスですね」

御厨

「カーティスさんご自身は、どのようにご覧になっていますか?」

カーティス

「新聞でも『小沢さんが不起訴になった』という見出しになっているでしょ。しかし一番ショッキングな事実は、ある政治家の3人の秘書が、3人とも起訴されたということなんです」

御厨

「そうですね」

カーティス

「やっぱり自らの3人の秘書が起訴されたという事実は、重い問題であって、それに対して、小沢さんは、どういう風に責任を取るのかが、大きな問題じゃないですか」

御厨

「これについて、渡部さんはどういう風に?」

渡部

「昨年の夏の選挙で、もう自民党の一党独裁ではこの国の政治は持たないと。やっぱり2大政党で、国民が主役の新しい政治をやってもらいたいという気持ちが、我々を勝たせて頂いた」

御厨

「そうですね」

渡部

「これは非常に、国民の皆さんの賢い選択だったと思います。ところがその後、色々、問題が出るたびに、私は、本当に国民の皆さんに謝りたい気持ちに何べんもさせられてるんですが」

御厨

「はい」

渡部

「しかし、ほとんどの民主党の若手中堅の議員は、真面目に一生懸命、貧しくやっております。ですから、これからは、政策で、国民のご期待に、応えなければならない」

御厨

「はい」

渡部

「まず予算を年度内に通して、やっぱり去年よりは良くなったと、やっぱり民主党に政権を与えてよかったと、国民の皆さんに思って頂けるよう、努力していかなくちゃいけないと思います」