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第二八四回('10年1月10日 放送)
 「2010年 スタート鳩山丸」
 ゲスト: 武村正義 氏 / 増田寛也 氏

― 始まった!「小沢氏 VS 検察」の全面戦争
御厨

「小沢氏の4億円の問題。連日新聞各紙の一面で報道されています。それらの記事の背景には、検察のリークもあると見られるわけですが、スゴイ対決ですね?」

武村

「小沢さんの事務所で、小沢さんの手からお金が、秘書に渡されたとか、こういう報道を読んでいますと、すさまじく生々しいというか、何億円も入れるような紙袋ってあるのかなって思ったり」

御厨

「はい」

武村

「そもそもキャッシュでやり取りしてる事に、まだキャッシュでやってるのかと。キャッシュ=裏金という認識が、僕にはあるんですよ」

御厨

「そうですか」

武村

「この時代に、まだそんな生々しくキャッシュが、しかも億単位で動いてることに、異常な感じを持ちますね」

御厨

「昨年の大久保・第一秘書の逮捕に続いて、小沢さんの怒りの会見と激しい対決でしたが、ここまでまでの流れをどう見ますか?」

増田

「検察も、相当覚悟もってやっていると思います。昨年からずっと捜査継続してたようですから、ものスゴイ緊張関係だと思いますね」

御厨

「そうですね」

増田

「今年の正月の小沢邸の賑わいも含めて、田中角栄さんの時のことを思い起こさせるようなものありますが、とにかく事実を明らかにして欲しいのと」

御厨

「はい」

増田

「もう1つ、鳩山さんにも言える事ですが、秘書がやった事は、こういう時代は、本人に直結する事ですから、秘書がやった事という言い訳はもう通用しないという事を、もう一度キチンと踏まえて行動して欲しいですね」

御厨

「しかし、私が見ていて、変だなと思うのは、ここに至っても、民主党の中から表立った意見が全く出てこない」

武村

「小沢さんの事だから一番言いにくい人ではありますが、これだけ生々しい問題が、報道されているのに、党内が黙ってるってのは不健全ですね」

御厨

「そうですよね」

武村

「あれは20何年前ですか?リクルート事件がおこりましたね。あの時、私は自民党の中におりまして1年生でした。当時の自民党の大物が、みなリクルートの未公開株を手にして、連日、新聞の一面を飾っていました」

御厨

「はい」

武村

「それである日、私は、国対の委員会で発言したんだけど、連日テレビや新聞が、我が党のリーダーをこんなに取り上げているのに、自民党内には、何にも議論がない」

御厨

「なるほど」

武村

「調査するなり対策を議論するなりしたらどうですか、という発言をした事があって、それがきっかけで、ユートピア政治研究会というグループができたのですが、その時、真っ先に賛成したのが、鳩山由紀夫さんなんですよ」

御厨

「そうでしたか。増田さん、いかがですか?」

増田

「物言えば唇寒しのような状況が、民主党の中にあるのは、大変残念ですが、是非ここで政治資金、特に政党助成法で、税金が入っているような政治資金が土地に化けたり、家屋に化けたりするような事がいいのかどうか」

御厨

「はい」

増田

「やはり政治資金規正法を、どう改正していくのかという議論を国会の中で、ぜひ議論して頂きたいなと思いますね」