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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第二二七回 ('08年11月16日放送)
  「バラマキでどたばた・・・」
  ゲスト: 加藤紘一 氏 / 渡部恒三 氏

― 田母神・前航空幕僚長の参考人招致に・・・
渡部

「300万人という尊い命を犠牲にして平和憲法が出来たわけですよね。そして、それが世界に向かってこの国の進む道。平和憲法の精神と全く正反対な意見の人が、しかも公務員の中でも、最も関わりのある自衛隊の幹部が、こういう発言するとは・・・。少なくとも、こういう発言をしようと信念で思ったら、その時に公務員を辞めて、発言するべきですね」

加藤

「『論文は私が言ったら1000は集まっただろう』とか、『退職金は堂々と使わせて頂きたいとか』、何を考えているんだ、勘違いしてないですかと言いたいです」

渡部

「国民の怒りがもっと大きくなるかと思ったら・・・政府や総理の対応も本当に残念。このまま、こんなことで行ったらいつの間にか戦争をやるようになってしまう」

― 迷走!「定額給付金」
御厨

「所得制限は、自治体に丸投げということですが・・・」

加藤

「自治体がこれから困ると思います。それに、国の方針を明示しなくてはいけません。景気対策で、みんなに使ってもらうのか、それとも生活扶助なのか、そこもハッキリしないといかんと思います」

御厨

「そうですね」

加藤

「それがないと『3年後に消費税で取り返すと言ってるじゃないか』と『じゃあ、配るなよ、我々だって我慢するから』という事になってしまう。ですから、最初から政策をやるときに考え込んでやらないといけないのが1つ。2番目は、総理大臣が全部1人看板でやるとこういう事になる。それは役所ごとに意見が違うのはありますよ。それを内閣の官房長官が一生懸命調整して、それから最後に総理がボンと言って決断になるのが本当なんですよね」

御厨

「恒三さんいかがですか」

渡部

「その前にね、国民の皆さんの考えなければいけないのは、今、この国はね800兆円を越す借金を抱えてるんですよ。今、少子高齢化で毎年、毎年増えなくちゃならない社会保障の予算を削らなくちゃならないとか、何よりも大事な教育の予算も削らなくちゃならないとか、そういう厳しいときにね、2兆円のお金を配って、選挙をやろうなんて、考え方そのものを無くさなければ、明日の日本はありませんよ」