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第二二二回 ('08年10月12日放送)
  「1日も早く、解散せよ」
  〜迷走する「仮免許」総理〜
  ゲスト: 野中広務 氏 / 半藤一利 氏

― 続く!株安。でも、国会は・・・
野中

「こんな時も、国会は、相変わらず党利党略で、選挙に向けた話が行われている。なんで金融再生法とか、国民の金融不安に対して、政府が責任をもってやりますとメッセージを送らないのか」

御厨

「そうですね」

野中

「それが、休みにはゴルフの練習をやったり、マッサージに行ったり、夜な夜な飲んで。麻生総理の毎日の日程を見ながら、一体どこに緊張感があるんだと。与野党含めて、非常に政治の危機を感じますね」

― 気になる!麻生総理の1週間
御厨

「かなり華麗なる1週間という感じですが、天皇皇后両陛下との食事って今までの総理にはなかったような・・・」

半藤

「そうなんです。ニュースで見て不思議に思ったのですが、天皇陛下の方から「会って食事がしたい」なんておっしゃらない。それが大原則です。じゃあ、なぜか?それはこっちから申し込んでいかないとあり得ない話なんですよ」

御厨

「麻生総理のほうから・・・」

半藤

「そうだと思いますね。これは相当、麻生さんという方は良い気持ちだったんでしょうね」

御厨

「昔、池田総理は、ゴルフがしたい時は、別荘の林に向かって打って、人には絶対見せないようにしたと言います。麻生総理に注意する人はいないんですかね?」

野中

「そう思うんですがね・・・今、麻生さんが『追加景気対策を含めて、やらないといけない』と言っています。ところが『選挙管理内閣』、『早期解散』と言われる。それは結局、麻生さんが首相官邸に入らないからです」

御厨

「なるほど」

野中

「あんな立派な私邸にいたら、公邸に入りたくないかもしれないが、総理として大きな仕事をやり遂げ、国家の難局を乗り切ろうとするのなら、やっぱり公邸に入るべきです」

― 「文藝春秋」の論文で、年内冒頭解散と・・・
御厨

「半藤さんも編集長をつとめた文藝春秋に麻生さんの論文が、これをみると国会冒頭解だと。 それが随分、状況の変わった時期に出ちゃって、一体なんなのと・・・」

半藤

「私は編集長をやってましたから知ってるんですが、原稿を直すとしても28日が限度ですから、多分22日にお書きになって、28日に世論調査のデータが出たりして『あれ?』と思った時には、間に合わなかったと」

御厨

「なるほど」

半藤

「間に合わなかったということは、最初は、(冒頭解散だと)思ってたんだと思いますよ」