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第二一二回 ('08年8月3日放送)
  「さあ、内閣改造」
  ゲスト: 塩川正十郎 氏 / 片山善博 氏

― ついに内閣改造 発進!新福田丸
塩川

「やるとは思っていましたが、『やっとやったか』という感じ。『トラブル回避の内閣』ですね」

片山

「例えて言えば、『お情け評点C』の内閣。いっぱい色々書いてあるけど、何が言いたいのか分からない答案てあるんですよね。そんな印象ですね」

塩川

「これは『保守回避』ですね。昔の自民党じゃないけども、官僚との共同作戦的な政治。大臣の顔ぶれを見てますと、官僚が強くなってきますね」

片山

「今回、何のために改造かというと、1つは『自前の内閣をつくるため』。もう1つは『支持率を浮揚させるため』。しかし、どこで支持率の浮揚を図ろうとしているのか読めない…」

塩川

「それが『トラブル回避』なんですよ」

御厨

「なるほど」

片山

「伊吹さんが財務大臣、与謝野さんが経済担当大臣。ここらに消費税増税が仕込んであるのでしょうね」

御厨

「女性大臣は、野田さんと中山さんの2人です。この2人については?」

片山

「中山さんは官邸で、ずっと近くにおられたでしょうから、総理としては安心して使えるんでしょうね。野田さんはかつて郵政大臣をやられたり、手堅いと言いますか…」

塩川

「この2人は非常に手堅いですね。手堅いということは、役所の仕事には従順にやっていくということですわ。その意味において、手堅いですね」


― 今後の国会運営について
片山

「ずっと長い間、自民・公明は組んでますから、1つの派閥のようにみえるが、やっぱり別々の政党が連立を組んでいるだけなんです。ですから、組み換えという事も当然ありうる。それを前提として、自民党もこれからの政権運営をやっていかないと」

塩川

「今の状態で、3分の2条項が使えるのか、使えないのか。私は、一体となって3分の2条項を使える状態を維持して欲しいと思います。あと、国会の開会だけは早くやって欲しいですね」