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 第一九五回 ('08年3月23日放送)
  「大丈夫か」
  〜「日銀総裁」でこれほどすったもんだ。政局のはじまり〜
  ゲスト: 野中広務 氏 / 藤井裕久 氏

― なぜ「日銀総裁」は、空席になってしまったのか?
藤井

「私は以前から言っているように、日銀は「独立性」が一番大事だと思っているんです。だから、どうしてこれだけ大蔵省にこだわるのか?ということに疑念を持っています」

野中

「ただ、この人選で、福田さんがあれほど武藤さんにこだわったのは、小沢さんが民主党の代表として、紆余曲折はあっても、まとめてくれると思ったと思うんですね」

御厨

「武藤総裁案がつぶれた後も、田波さんでしたね」

藤井

「実際に、折衝にあたった人が、総裁案としてある人の名前を出したら、それは中立的すぎてダメだと言われたと。これが問題なんで、中立だからいいんです。政府や一部の政治家の言うことを聞くような人ではダメだと思うんです」

野中

「藤井さんは、大蔵の主ですから、この人に本心で当たったら、収拾策は出てきますよ。そういうことを誰もやらないで、ずっと引っ張ってきた。歌舞伎役者みたいなのが、多すぎる。誰も相手とぶつかって、本音を聞き出すような交渉をやっていない」

御厨

「野中さんは、どこが方向転換の時期だったと思われますか?」

野中

「やっぱりね、民主党が小沢さんの意思ではもう動かないなと感じたときに変わるべきだったと思います。その時には、大蔵省を除いて考えるべきだったろうなと」