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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第一八九回 ('08年2月10日放送)
  「政界再編の予感」
  〜変わるアメリカ。では日本は・・・
  ゲスト: 与謝野馨 氏 / ジェラルド・カーティス 氏

― 「アメリカ大統領選」 スーパーチューズデーを終えて・・・
カーティス

「完全なデッドヒートですね。まだまだ、1、2ヶ月は決まらない。もしかしたら8月の党大会まで決まらないかも」

御厨

「大激戦が続く?」

カーティス

「続きますね。莫大なお金もかかっているんです。今までヒラリー候補もオバマ候補も1億ドルずつ使っています。だから日本の金権政治はかわいらしいもんですよ(笑)」

与謝野

「しかし、僕がびっくりするのは、『お金を出してください』と言うと、国民が自分のお金から100ドルとか献金をする政治風土ですね」

カーティス

「そうですね。スーパーチューズデーが終わって48時間以内に、オバマ陣営は800万ドル、クリントン陣営は600万ドル集めましたが、ほとんどはインターネットで、10ドル、25ドル、100ドルぐらいの個人献金なんです」

御厨

「オバマ候補の人気は、これまでの大統領でいうと誰のイメージなんでしょう?」

カーティス

「ケネディー大統領。ケネディーが大統領になる時、僕は20歳だったんですが、今の盛り上がりを思い出します。彼が大統領になると、何か良いことがあるんだという希望を国民に与える」

― 「ねじれ法案」 結局、撤回。その時、与謝野さんは・・・?
与謝野

「あの〜漫才もそうなんですけど、同じキャラクターの人がやっててもダメなんですよ。今回の国会運営も『伊吹さんが強気で攻める』。大島国対委員長が『何とか話し合いで』と。僕は、急がば回れ派でして、あんまり激突しても時間がかかっちゃうんで、荒っぽいことはする必要はないと思ってました」

御厨

「福田総理には、具体的にはどういう話をされたのですか?」

与謝野

「『話し合い路線で行く』というのが、福田さんの基本的な姿勢だと思いますんで、『話し合い路線を根っこから壊さないようにやられた方がいいんじゃないですか』ということは申し上げました」