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 第一八五回 ('08年1月13日放送)
  「『乱』の年のはじめに」
  〜「空気」はどこにある。
     「宮崎」の危機感と危機感なき「政治」〜
  ゲスト: 中曽根康弘 氏 / 東国原英夫 氏

― なぜ東国原知事と話してみたいと?
中曽根

「危機という点では、宮崎も日本も同じですよ。宮崎の危機を救おうとして、敢然といった東国原さんを呼んでね、『一体、宮崎の危機をどうするか?』『日本の危機の場合どうするつもりか?』聞きたいと思いましてね」

― 東国原知事の印象は?
中曽根

「この人が、他の知事と違うこところは、情熱をもって体当たりで『全県民と一緒に、総力をあげてやりましょう』『私が先頭に立つ』と強い気迫でやっておられる」

― 中曽根元総理に聞いてみたいことは?
東国原

「いろいろあるんですが、政治決断の瞬間、どのようになさるか?」

中曽根

「これはちょっと言葉では表現できないんだね。やっぱり自分の頭の中で、直感がひらめいて、決断するものですからね。だから自分として、『これが最善だ』と思うものを決めたら敢然として、批判を超えて突進すると。そういうようなところじゃないでしょうか」

― 危機感のない「日本」に「喝」!
中曽根

「日本は明らかに転落しつつある。このような転落状況を、なんとかもう1回持ち上げなければという『決心』、『危機感』が、国民や政治家に足りない。それが一番の問題なんだ。
福田さんと小沢さんの党首討論を見ても、昔やった人間からすると、お坊ちゃん同士の掛け合いみたいなもので。気迫というか真剣にやり合っている感じがない」

東国原

「新年の福田さんの挨拶を聞いていると、やっぱり協調型という感じがしますね。
薬害肝炎の問題も、厚労省のお役人さんの色んな問題もあったんでしょうが、なんだかダラダラして結局は、やるという。だったら最初から政治決断するべきだと思うんですね。時期をずらさず、先手先手でやる、これが、国民の皆さんの目線にたった政治だと思うんですね」