◆ 第一八二回 ('07年12月23日放送)
「どうも雲行きが…」 〜国民が怒りだしている〜
ゲスト: 与謝野馨 氏 / 寺島実郎 氏
― 福田内閣、支持率急落に…
寺島 |
「31%と言えば、もう危険水域ですけども、やはり年金問題が徹底的に効いているんだろうと。説明責任の果たし方を間違えたと感じます。『はて、本当に公約だったんでしょうか』なんて議論のレベルを変えてしまったのが、国民の失望感をかっているのだと思います」 |
与謝野 |
「選挙の公約であろうと、なかろうと、5000万件の不正確なデータがそこにあると。これを1枚ずつ点検するのは、やっぱり公の機関としての社会保管庁というか、政府の責任だと私は思うんですね」 |
― 「薬害肝炎問題」に…喝!
与謝野 |
「やっぱり国全体の問題として、政治的な判断は必要であって、政治ってのは、そのために存在する。議員立法してでも、とにかく救済するぐらいの気迫がないといけない」 |
寺島 |
「本人に責任がないことで国民が苦しんでいる時には、政治が果敢に登場し、司法判断を超えて、バンと踏み込む。政治でメシを食っていることの意味は、何なんだということを、政治家は、考えるべきだと思います」 |
― 「新テロ特措法」の越年「2/3可決」について・・・
与謝野 |
「参議院が否決したり、送ったけれども60日経っても決めないという場合、引き戻して、3分の2で可決すれば法律になると。これを何か非常事態に使う規定だと考える人がおられるが、そもそも、色んなことを見通して、憲法が用意している手続きですから、ごくごく自然な事だと私は思っています」 |
寺島 |
「先週、アメリカを訪れましたが、インド洋で給油を続けることが、日本の国際貢献のシンボルであると、『3分の2を使っても、日本の国際性にとって大事なんだ』と思い込んでいますが、アメリカのキーになる人たちに『何故そんな事しているんだ』と問い返されるぐらいでね。これを再可決することが、本当に大事なのか、自分自身で考え込みながら帰ってきたのが本音ですね」 |
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