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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第一八〇回 ('07年12月9日放送)
  「相次ぐ事件の中で」 〜疲弊する田舎〜

  ゲスト: 塩川正十郎 氏 / 片山善博 氏

― どうして、守屋前次官は君臨できたのか…
片山

「結局、『政治が人事をやっていない』ということなんです。普通は、任命権者である大臣が人事をしますよね。ところが、霞ヶ関の官庁は役人の方から『今度の人事はこうなります』と大臣に言ってくる。だから、当の本人が長くやろうと思ったら、居座りもできるわけですよ」

塩川

「やっぱり公務員制度を変えないと。指定官職というのは、要するに行政官なんですね。世界を見ると、行政官は、政治任用です。ところが日本は、それができない。行政官的な職にある人たちは、もっと緊張感を持って仕事をしてもらわなければ」

― 額賀大臣の証人喚問が、なくなったが…
片山

「いつの間に『特定の日の宴会に出席したかどうか』という話になったのか、私は、不思議でしょうがないですね。ある1日の宴会に『出てたか、出てなかったか』という些末な話ではなく、本当はもっと『どういうメカニズムが働いていたのか』ということの解明ですよね。ちょっと焦点がぼけてしまった感じがしますね」

塩川

「永田さんの時もありましたね、民主党。なんか、やってることがチャチなんですね。キャリア不足というのかな。『慌ててとにかく、ガタガタ、それ行け!』というので、やったんだろうと思うんです」

― どうする!? 『道路特定財源』
塩川

「暫定税率は、消費者にとっては、ご迷惑かも分からんが、やっぱり財源として確保させて欲しいと思いますね。ただですね、特定財源ってのは大きいですから、使い方が問題なんですね。道路建設に全部使うんだ、余ったらやるわという根性でしょ。僕は、これはいかんと思う」

片山

「そうは言っても、こんなに油の値段が上がりましたから、今、本当に困っているんですよね。特に、地方の方が、車で通勤している人の割合は多いですから。だから、地方対策というのなら、この暫定税率を少しお休みして、道路の整備は、少しペースダウンして、何年間かは減税をしましょうという政策があっても良いのではと思うんですが」