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 第一七九回 ('07年12月2日放送)
  「『女帝』登場」 〜防衛省スキャンダル〜

  ゲスト: 藤井裕久 氏 / 寺島実郎 氏

― 「女帝」登場。「身分なき共犯」で、妻も逮捕
藤井

「夫婦といいますとね、男が突っ走るんですね。それで奥さんがセーブする、というのが普通の家庭の形態だと思うんですが。まあ、夫人の性格にもよるんでしょうがね。これはちょっと異常ですね。本当に良識の世界から、はみ出しちゃってるんですね」

寺島

「勘違いしている人ってのは、世の中に結構いて。『組織の力』を『自分の力』だと思っていたり、『亭主の力』を『自分の力』だと思い込むっていう幻想の中にいる人って、少なくないですよね」

― 「守屋問題」に思う…
藤井

「守屋氏がこれだけのことやっていて、大臣が知らないってことあるんですかね。それから、次官がCXの話などを、報告しなかったって、よっぽど大臣ってあまく見られてるんですね。防衛大臣が、守屋氏を、4年以上も自由にさせていた、ということ自体が、政治家として、だらしが無さ過ぎるのではという印象を持ちますね」

寺島

「守屋氏は、アメリカの産業複合体とのリンケージの中でしか、日本の防衛を考えられなかった人ですよね。アメリカとの協力は、非常に大事だと思いますが、こういう日米同盟でいいのだろうか、ということを考え直しますね」

― 「ねじれ国会」に思う…
寺島

「参議院が『ねじれた』と言いますが、やっぱり参議院において、野党がマジョリティを占めるようになったことで、あぶりだされたことって、いっぱいあるわけですよね。例えば『テロ特措法』の問題だって、国民に争点として、これだけ目の前に提示されなかっただろうって」

藤井

「まずね、『ねじれ』という言葉は、すぐにやめるべきだと。アメリカの今の状態を『分立政府』と言ってますね。『統一政府』だったら、イラク戦争になったけど『分立政府』だったら、イラク戦争はなかっただろうと言う人もいるわけで。だから『ねじれ』という消極的な言葉はおかしいので、これを活かしていくという」