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 第一七〇回 ('07年9月30日放送)
  「福田自民党はこれでいいのか」
  〜いよいよ船出だが〜

  ゲスト: 塩川正十郎 氏 / 渡部恒三 氏

― 福田総理はどんな方?
塩川

「私は40年ほどの付き合いになります。昭和42年に初当選し、福田先生のもとで指導を受けた。その時から一緒に勉強してました。非常に実直。一歩深く考えて、ものを言う人ですね。発言は慎重。だから、発言に面白味はない。そのかわり、確実ですな」

― 福田新内閣に名前を付けるとすると…

渡部

「福田さん本人が、『背水の陣内閣』とおっしゃいましたが、私も『自民党、最後の内閣』だと思っていますから、意見は一致してますね」

塩川

「僕は、『決死の内閣』だと思います」

― 安倍総理の辞任について
塩川

「私は、昨日、安倍君に会うてきたんですよ。元気になってました。けれど顔色は冴えないし、目に力がなかったですね。『本当にもう限度ギリギリまで頑張ったんだけど、ついていけなかった』と言ってました。相当ですね、無理をしたんですね。その時に、本当に相談する人がいなかったのは、ちょっと寂しかったでしょうね」

渡部

「参院選で惨敗した時にお辞めになっておれば、『爽やかだった』。施政方針演説をやる前に健康上ダメだと言ってお辞めになれば、『お気の毒でした』。ところが、野党がこれから質問するってところで、お辞めになるのは、いくら考えても『筋が通らない』。教育の問題で心配しているんです。子供たちが大事な仕事をほっぽり投げる時、『俺は安倍だ』って言うそうですね」

― 麻生氏が、入閣を断ったが…
塩川

「麻生さんは、まだ政界は『自民党覇権時代』のもとにあると思っているんですね。『自民党覇権時代』であれば、次を静かに待つのもよいが、今度は、自民党から民主党に行くかも分からんよと。だから、麻生さんであるならば、内閣の一角、あるいは党の一角を占めて、『汗をかこう』『福田さん一緒に行こう』『自民党を再建しよう』と、そこに出ることによって、大きくアピールできると思うんですがね」

渡部

「俺が、一番に言いたいと思っていたことを、今、塩川先生が、全部言ってくれたから、俺は帰っていいな(笑)」