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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第一五五回 ('07年6月10日放送)
  「なんだか変だ」 〜大丈夫か安倍総理〜

  ゲスト: 藤井裕久 氏 / ジェラルド・カーティス 氏

― 問題続出。で、安倍さんの対処は…
藤井

「安倍さんはなんていうか、リーダーシップが欠落しているとか、あるいは政策の非常な理念があるとか、いう点についてはいろいろ前から疑問に思っていたんですがね、スキャンダルというかね、政治腐敗についてこれほどルーズというふうには考えていませんでした」

カーティス

「結局ね、政治指導者が、起こると思ってないときに何かが起こったときに上手に勘が動いて上手に対応するのか、それか鈍くてね、ちょっと時間がかかるか、それによってね、国民の支持がだいぶ変わってくるんですよね。ですから残念ながら今までのところで、安倍さんが意外なことがおこると、あまり上手に対応してるといえませんね」

― 「年金」問題。根っこには…
カーティス

「日本のひとつの問題はもうだいぶ前からこういう問題があると知りながらも、ばれるまで、暴露されるまで官僚が直そうとしない。官僚に命令する政治家、自民党も直そうとしない。それで大問題になって「いや、もしかしたら今度の参議院選挙で負けるかもしれない」ということになって必死になって直すとするというのが、問題だと思うんですね」

― で、「参院選」はどうなる?
カーティス

「今の怒りがね、あと一ヶ月たっても、今ぐらい程あるかって思ったら、多分ないだろうと思うんですね。で、自民党も、「いや、この問題解決するだ」っていうふうに大キャンペーンをするでしょ。自民党にとってはダメージはあるんですが、致命的なダメージがあるかどうか、わからない。案外ね、自民党はそれほどね、被害受けないようなね、結果に十分なりうると私はみてますね」