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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第一五四回 ('07年6月3日放送)
  「異常事態の中で」
  〜知らないうちに起きていたこと〜

  ゲスト: 塩川正十郎 氏 / 片山善博 氏

― 自殺した松岡大臣の素顔は…
塩川

「本人は地元のために一生懸命汗かく人なんですね。しかし、第一印象ではちょっと荒っぽいなっていう印象やったんですよ。だけど、安倍先生(安倍晋太郎)は『こういうのが政界におってもいいじゃないか』と」

― なぜ死を選んだのか?
片山

「松岡さん、根はまじめな人だと思うんですね。いい加減だったらね、やっぱり自ら死を選んだりしないですよね。それはね、やっぱり自分の中でつじつまが合わなくなったんだと思いますね」

― 「天下り」「談合」の病巣…
片山

「私は今度林野庁の問題見て、なるほど、と思いますのはね、あの、技術系の集団の組織なんですね。
トップはいつもね、その林業技師ではなくて法学士が就くわけですよ。まぁ、どっちかって言うと悪いですけど、素人で現場を知らない。そうしますとね、その内部の林業をずっと営林署に行ったりして現場を知ってる人たちはね、まぁ言わばね、ルサンチマンがあるわけですよね。
それならば、現役の時代はそんなに恵まれないとしても、来世で、っていうとちょっと変ですけどね、天下りのところだけはしっかりと守っていこうと。やはり外局のひとつのね持ってる構造的な欠陥があるんだろうと思いますね」

塩川

「今のような、公務員制度、縦割りの人事であって、しかもですね、早期退職さすと、こういうやってる以上はですね、こういう中間的ないわゆる働く場所をですね、どっかでつくってこういう問題しょっちゅう起こりますよ」

― 「緑資源」も「年金」も…
片山

「林野庁の問題とも通底するんですけどもね、外局の長っていうのはお役人であるんです。どっちかといいますとね、事務次官になれなかった人の処遇ポストみたいにして使っているケースが多いんですよ。そうしますとね、現場に精通しない。仕事は実務、現場中心なんですよ。
そういうところにモラルハザードがおきて、それで退廃が起きてずさんになってくるっていうそういう根があると思うんです。ですからこれもね、やっぱり人事の問題で、政治の責任ということになるんでしょうね」