「派閥が、まず選挙、お金、ポスト、これを与えてくれたんですよ。私なんかも中選挙区の時代、選挙随分やりましたけれども、社会党や民社党と戦ってるなんて意識ありませんでした。同じ自民党の大平派であるとか福田派であるとか派閥の候補者と争っておりましたから…。そういう意味では小選挙区になって、選挙のための派閥ってのは必要なくなりましたね。
それから今度は政党交付金。これでお金も派閥の影響っての無くなりましたね。最後に残っとったのが、ポスト。わたしも大臣、通産大臣、自治大臣、厚生大臣、色々やりましたが、中曽根内閣で厚生大臣になった時に、中曽根さん、まあ今聞いてたら申し訳ないけど、中曽根さんに大臣にしてもらったなっていう意識ないんですね。田中さんに大臣にしてもらった。その後、例えば宮澤内閣に通産大臣になったときも、今でも宮澤さんに大臣にされたなんて意識全く無い。あれ金丸さんと竹下さんに推薦されてなったんで。
小泉さんを評価すれば、彼が総理になって全く派閥の意向を無視して組閣やったということで、もう派閥は存在しなくなっちゃってるんですよ。いらなくなっちゃった」 |