「ワシントンの関係の人といろいろ議論してみて、アジアから孤立した日本への不安というものをもっている方たちがすごく増えてきているという印象がありますね。要するに、この先日本が、例えばアメリカにとってアジアにどういう風に存在してもらいたいかって言ったらですね、アメリカにとってやはり日本は、アジアに影響力を持った日本であってほしいとかですね。アメリカと連携してアジアと対等に向き合うなんていうはね、ある面じゃありがた迷惑で、要するにアジアに尊敬される、愛される日本であってくんないと困るよなってことがですね、ここんところ来て非常に、問題意識として高まってきてるんですね。それはなぜかっていうと、明らかに小泉政権っていうのはアメリカにとって見れば、大変な対米協調政権で大変におぼえめでたいと言えるくらいですね、その歓迎すべき政権だったと思うんですね。
もっといえばたぶん、その9月11日っていう事件が起こってですね、孤立しがちなアメリカにとってみればね、大変に、あの、ありがたい政権だったと思うんですね。だけどその日本が選択したことがですね、単に靖国の問題だけじゃなくてアジアの目線から見たらですね、要するに自主自立の日本に見えるかっていったらですね、どうもね、アメリカ周辺国としての日本としか見えないとですね、それが、じゃあもう21世紀のですねアジアのリーダーとかですね、アジアをどういうふうにたばねて連携していこうかっていうようなことが多くの人の関心になってる中でですね、日本は大丈夫かと、で、それだけの識見とですね、方向性をもった国なのかっていうことでですね、不安感としてこみ上げてきてる。アジアの国の外交官の人なんかと議論してみても。そこんところがですね、やはり、あの、日本人が今気付いてですね、これからの選択の中に生かしていかなきゃいけない大変なポイントだと思いますね」
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