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 第一〇三回 ('06年5月28日放送)
  「最大派閥会長が斬る!老・壮・青の役割」

  ゲスト: 森喜朗 氏 / 渡部恒三 氏

子供たちが元気に学校に通い、公園で遊ぶ姿、そうした幸せの風景というものは正に国の宝物ですけれども、今はそんな子供たちが様々な事件の被害者になってしまうという痛ましいことが続いております。この国は一体どうなってしまうのでしょうか。

その国の将来を担う総裁選ですけれども、安倍官房長官が出馬の意向を表明して一気にヒートアップです。対抗馬と目される福田さんはどうするのか。二人の所属する最大派閥森派はどうなるのか。今回はカギを握る森派会長の森さんと、田中内閣以来の政局に詳しい渡部さんに裏の裏を語っていただきました。



― 山本一太議員にイエローカードを出したが?

「私は、別に彼には何も、安倍さんをどうのこうの言っているわけではないんですよ。ただ今、外でいろんなこと言うとき、派の代表したようなこと言ってね。中には面白い掛け合いがあって、いやお宅の森さん違うでしょって、あれは古い人ですよってね。そういうことはよくないってことと、それから彼はホームページ使うんですよね。もうホームページにはね、自分の都合のいいことだけ全部入っているんですね。気に入らない人は全部やっつけちゃう。ああいうことで、文句が全部私のところに来るんですよ。何も今回の問題だけじゃないんですよ。ここ何年間。

それはね、参議院の国対とかね、皆様が苦労されているときに、テレビなんかに出て茶化してみたりね。党の方針と違うこと言ってみたり、みんなそのことを、参議院の執行部から私のところにみんなくるんですよね。みんな頭下げて謝っているわけですよね。そのくせ人事になるといいポストがほしくてね。そういう時にはあれほしいこれほしいっでしょ。だからずっとそんなことしていていいのかって来年は参議院の選挙だからね。もうちょっと自重しらどうかってことを言ったんだけれどもね。それをまた克明にまたホームページでしょ」

― 若い国会議員は
渡部

「昔、アプレゲールって言葉ありました。国民の皆さんは忘れたかどうか知りませんが、へんな若者がおってね、やっぱ国会にも残念ながらそういうのおるね」

「ま、テレビに僕ら出てて言うのはいかんけど、テレビのせいがやっぱり半分以上ありますね」

岩見

「ありますね」

渡部

「変わったことね、若いものの場合は、変わったこと、例えば自民党におってね、自民党は立派ですって言っては出れない。やっぱ自民党の悪口言うとか、また、民主党の方もそうなんですよ。民主党におって、民主党二大政党でないと、駄目だって言ったって、これ出れない。やっぱあの民主党駄目だとか、そういう変わったこと言わないと出れないんだよね」

― 自民党は「老・壮・青」がうまくいっていないのでは?

「そうですね。間接的にいうとね小選挙区制でしょうね。非常に交代が早くなって、なんか重鎮がまずいなくなってですね、一番大事な働き盛りところ、これも少なくなりますね。ええ、武部幹事長でさえ、やはりそうですからね。私、前もここで言ったように。7が党だよ、3が総理だよと、今の終盤国会見てますと、100%以上総理ですからね。だから、ああいうことをやると、若い人がわっと、そういうものだと思い込んじゃうんですよね」

― 「反安倍」勢力は?

「やっぱり小泉さんが、格差があっていいんだと、言い切ってるからね。そこはまたお腹の中にはしまってる。ただそれが、マグマがだんだん溜まってますからね、それが吹き出る可能性はある」

岩見

「いやいや、そんなことはない。相撲取って押し切ったら、僕の方が強いでしょう(笑)。私は、とにかく、何度も、昨日ももういっぺん言ったんだけどねえ、今まあ国会でしょ?もしね、渡部さんなんかがまだいた、あのころの竹下派のように、誰か候補者がいてやってたらね、今の小泉さん、吹っ飛んじゃいますよ。内閣を持っててね、そしてその仲間たちがこんなことをやってたら、今『これだ!』という人が出てこないから。しかもそれは『これだ!』という人は二人しかいないから、うちに。だからみんな黙ってるんですよ。そんな中を、それをいいことに、やれ安倍だ福田だと、うちの連中は騒いじゃいかんといってるんです」

― 「安倍温存論」は?

「僕はやっぱり、持ってはいますよ。やっぱり持っていますよ。この参議院選挙、決して勝てる選挙じゃありませんからね。だからどれだけ負けないで済むかという選挙ですよね。ひとつ、仮に、例えば亀井さんのとろこで3つか4つ取れば、彼は10取るって言ってますよ。取りますとこれは自民党の分を持っていくんですよ。自民党の分。そうするとこのキャスティングボードで民主党が過半数を超えることは十分にありうる。そのことを分かっているから小沢さん、一生懸命やっているわけでしょ?

ですからそういうことを考えると、やはりここは、この参議院選挙で、もしやっていうことになったら、結局、安倍君、僕は、みんな大丈夫だって言うけどね、やはり若い人が出ちゃったもんだから、ちょうど前原君みたいに「やーっぱりダメだったじゃないか」みたいなことになってね、それは加藤さん、山崎さんや古賀さん、みんな黙っていなくなるに決まってるんですよ」

― 小泉総理は森派が割れてもいいと思っている?

「いや、それで割ったらいいと思ってるんじゃないの?」

渡部

「そしたらまた今度は、小泉さんもう一度なんてことになるかもしれない」

「いや、そんなことないですよ。今でもどうぞおかえり下さいって言ってるんだから」

渡部

「それは、派閥割る以上、森さんとしてはそれは割れない方が良いに決まっていますよね?」

「いや、僕はまあそれでいいんです。別にね、何度も申し上げているように私は小泉さんがやっている限り、しっかりと支えていきますよ、と言ってるんだから。だから小泉さんが終わったら、私はもう派閥の会長なんか辞めようと。もう前から何度も言ってるんです。だから後は皆さんでおやりなさい、ということですよ」




 
   
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