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 第九十六回 ('06年4月2日放送)
  「混乱!民主党 〜そして、ポスト小泉は…」

  ゲスト: 宮澤喜一 氏 / 塩川正十郎 氏

メール問題はすったもんだの果てに、やっと永田議員の議員辞職、前原代表の総退陣となりましたが、この先どんなことになっていくのか。その一方で、自民党はポスト小泉の駆け引きが本格化し、安倍さんか、福田さんかとにぎやかです。しかし、そもそも今度の総理大臣の仕事は何をする事が、求められる人なのか。小泉総理のやり残しは難題山積み。相当大変そうです。そんな、与野党騒ぎの裏側を戦後政治の表も裏も知り尽くす宮澤さんと、森派の内部事情に詳しい塩川さんにズバリ語って頂きました。



― 混乱の民主党は…
宮澤

「個々のことを言うつもりじゃないんですが、一人一人の議員さんの質でしょうね。こういう質の議員さんがたくさんいちゃあ、そりゃあ党は成り立ちませんよ」

塩川

「この頃、議員がね、相対的に目立ちたがって、そちらばっかり神経使うように思いますね。私は初当選したのは42年ですが、もう雑巾掃除といいましょうかね、とにかくどの委員会にも出席して勉強しろということ、滅多にマスコミに取り上げてもらえるという事がなかった。その代わり、ひとつひとつ勉強しましたけれどもね。今はもう当選早々からですよ、マイク向けられるでしょ。ああいうことが続いてくるとね、なんか一発かましてやろうと。なんか一発ヒット打ってやろうという、気が走りすぎていますね」

― 総裁選の候補者が出そろうのは…
塩川

「5月の連休終わって、菖蒲が咲いてくると、花が咲いてきたと言う時が一番いいじゃないですか。ぶわっと」

― 森派には2人の候補者(安倍氏、福田氏)がいるが…
塩川

「今度はですね、小泉総理がやってきた5年間のような、ああいうリーダーシップのあり方では通らないと思うんです。もたないと思うんです。そうすると、やはり自民党が一つ結束して難局を乗り越えていくと。民主党があんな体たらくだから、自民党でしっかり守っていこうじゃないかということで…。そのためには、団結していくことだと思うんです。それには5つくらいのポストがあるんですよ。総裁があるでしょ。それに副総裁があって、幹事長があるでしょ。3つ重要なポストがありますね。総理があるでしょ、副総理だってできるでしょ。そうすると、こういう主なポストをですね、それぞれ幹部の人たちに担当してもらうというやりかた。集団体制をとっていくと」

宮澤

「ふーん。出来ますかなあ。それは、そういう風な決着になれていけばよろしいですけれども、決まり方によるでしょう。結局、総裁選、そう思うんですね。それによって、塩川先生の言われるような後の体制が出来るか出来ないかによると思う」

― 宮澤氏の福田康夫氏の評価は…
宮澤

「良いと思いますね」

岩見

「小泉さんの後の総理として、非常に適任だという意味で?」

宮澤

「僕は適任だと思いますね」

岩見

「他の人よりも?」

宮澤

「そうは言っていないけど。適任の人だと思いますね」

― 次の総理の条件は…
宮澤

「どなたがなられるんだか知りませんが、やっぱりアジアの諸君が嫌がっているようなことはなるべく日本もしないようなつもりの総理がいいでしょうね」

― いわゆる「麻垣康三」の中では…
宮澤

「どなたでもいいですよ。そのつもりでやってくれればね。ただ、私の若いとき、、日貨排斥ということがあったんですね。このごろあんまり言われませんけれども…。そこでちょっと言われましたね。これは中国というのは、荒れだすと恐ろしいんですね。そういう自分の若い日の記憶があるもんだから、よっぽど気をつけていかないといけないという気があるんですよ。ただ、ちゃんとしてれば向こうもちゃんとしてくるはずだと、いうほど簡単ではないんだろうという位に思っていたほうがいいと思いますね」

― 消費税の導入は…
宮澤

「本当にやろうと思う人ならそうするでしょうね。歳出削減が先になるというのは、まあそれには違いないけど、それは前置きして言うほどの話じゃない」

塩川

「私は、誰の為に消費税をあげるのか、そこがはっきりわからないんですよ。財政の為だって言うんだったら、増税と歳出削減と同時ですね…。しかし、新しい政策、福祉政策をこれ以外に確立するんだと…、そのための財源として消費税を出す、その代わりそれに見合う反対のもんで、削るとこは税金で削りますよと。それは例えば所得税削る代わりに、消費税上げてくださいと。そういうですね、きちっとしたけじめつけないと。わかんないじゃないですか。何の為に消費税上げるのか」




 
   
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