時事放談 トップページ 毎週日曜あさ6:00〜6:45
過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第八十四回 ('06年1月8日放送)
  「小泉総理の盟友YKが直言」

  ゲスト: 山崎拓 氏 / 加藤紘一 氏

新年早々、小泉総理は中国韓国を批判する一方、自分の後継者に安倍官房長官を示唆する発言をしたり、早くも政局に向けてフル回転。そこで、「時事放談」でも小泉総理の政界デビューのきっかけとなったYKKの盟友お二人をスタジオにお招きしました。元旦、時事放談スペシャルで読売新聞の渡辺恒雄さんが今後のキーマンの一人としてあげていた山崎さん。そして、「小泉改革」に対抗する理論武装でのキーマンとされる加藤さん。小泉総理を知り尽くすお二人に「小泉劇場」の最終幕を語って頂いた。



― 総裁選挙がらみで、内政では何が問題点になるか…
加藤

「いわゆる新自由主義といいますかね、とにかく、競争、競争で勝ったものは勝つ、負けたものは、まあしゃあない、というような小泉さんと竹中さんの路線なんだけど、それだけでいいのかな、ということが、私はテーマになってくるような気がしますね。ある種の社会現象みたいなものがいろんなとこで起きてね。お金のためなら、データ、地震のデータも、ちょっと改ざんするとかね。ちょっと変な事件が起きていますね」

― ポスト小泉は『麻垣康三』…
加藤

「一体今、この国で何を議論しなけりゃなんないのか、と。まあ消費税の議論ちょっと始まっていますから。あれいいと思うんですね。ある人は賛成だと、ある人は反対だと。だーっと議論して、じゃ年金はどうすんだ、というところまでいけばこれは面白いし。それからアジア外交でも、私は別にアジア外交重視というんではなくて、アジア外交の部分が壊れているんですよね。欠けちゃったんですよね。そしてこれ、アメリカがね「そんなことしていていいの日本は」と言い出しますから。私、この番組で何回か言っていますよね。靖国問題は最後は日米問題になりますよと。2,3回マンネリみたいに言っていますが。この間、毎日新聞の一面に大きく出ましたけれども、あの、アメリカの政府筋が、もうそろそろこれはね、日本も中国も仲良くしてくださいと。それで、参拝をやめるのも一つの考えだなというのが、アメリカ政府内にもあるけれどもそれは日本が決めることですね、というところまでいっちゃったんですね。このままやってますとね、これはサンフランシスコ条約の話ですから、あれお守りになったほうがいいんじゃないですか小泉さん、とアメリカから言われた、その瞬間、日本外交は立っていられなくなると思いますよ。ですからそこも議論したほうがいいし、ですから、人物を論ずる前に、論点を整理して議論していかないと、九月までみんな飽きちゃうと」

― 山崎氏の総裁選出馬は…
山崎

「私自身も、もし総理総裁になったら、こうやるということを同志、私の政策集団でちゃんとまとめて、公表しまして、それをやってくれる有力な候補がおれば、その方にやっていただいてもよいし、誰もやらないというのなら私が立つしかないと。こういうことになると思いますね」

岩見

「自分はやるんだという決意の表明ですか」

山崎

「いや、私はこの時事放談で、私は出ないと言った経緯がございましてね、それは覚えていらっしゃると思いますけれども。まあ、あれは去年でありましたしね。私は去年は、一切白紙と申しますか、死んだフリしておりましたので。それで年が明けましたので、意欲を示したということでありますが、出ると決めたわけではございませんで」

岩見

「それは、出る可能性が十分ありえるということ」

山崎

「いや、政治家たるもの、やはり自らの政策に責任を持つべきでありますし、責任を持つという事はやっぱり、政治の力の問題ですから、そう言う意味において、誰もやってくれなければ自分でやる、ということでありますが」

岩見

「加藤さん、そういう山崎さんの今回のご発言はどういう風にお聞きになりましたですか」

加藤

「ええ、あのー…言うときがあるんじゃないかなと、思っていましたし、特にあの、山崎さんの場合にはグループ、国会議員、今、40人近い仲間が居て、推薦者20人はちゃんと持っているわけですから。それ言っても不思議は無いと思いますね。それから、今4人の名前あがっていますけれども、その中で、安倍さんと、それから福田さんだけが持っていて、あの、谷垣氏と、麻生氏の場合にはそれが足りない訳ですよ。それから見ると、山崎さんが立つという事を言う事は当然ありえるんだと思います」

岩見

「加藤さんは現在無派閥ですね」

加藤

「ええ、私は無派閥でたった一人ですから」

岩見

「押す勢力があれば、あるいは、山崎さんが加藤さんを押すというようなことが将来的にあれば、その時は受けて立つかまえでいらっしゃいますか」

加藤

「ええ、私はまあ本当にたった一人になりましたんで、政策だけをですね、しっかり、その分だけしっかりという意味で、政策を勉強して、発言して、皆に、聞いてもらえるようにしたいと、こう思っております」

岩見

「随分控えめでいらっしゃいますね」

加藤

「色々これまでありましたから」

― 福田康夫氏は…
山崎

「あんまり具体的につめられるとですね、これから九月までですからね、我々の選択肢が非常に狭められて、あんまり具体的な名前を言われると困るんですけれども。あの、非常にあの、福田さんの考え方には、共感を持っております」

加藤

「これからやっぱりどういう政策、みんながしっかり主張するか、それを見てみんなで判断するべきじゃないでしょうか」




 
   
html>