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 第七十五回 ('05年10月30日放送)
  「どうする内閣改造」

  ゲスト: 森喜朗 氏 / 渡部恒三 氏

小泉人事は今回で5回目となります。いつも発表後には大騒ぎとなる小泉方式ですが、さて今回のビッグサプライズは何なのでしょうか、そして新しい小泉劇場の役者は一体誰になるのでしょうか。小泉総理の後見役の森さんと政局に詳しい渡部さんに今回の改造の見どころも含めてズバリ語って頂いた。



― 先週は綿貫さんが除名処分になりまして・・・
渡部

「とんでもない話で、ひどい事やるもんだね」

 森

「まぁ、どういう議論でやったのか分かりませんけどね、もう少し情があってもいんじゃないかと思いますけどね。僕は前々からの論で、立党50年っていうんだったら、その立党50年の歴史の中でどれだけの方々がね努力してこられたかという事をもう少し評価すべきだと思いますね」

― 永田町の空気というのはどんなものなんですか・・・・
渡部

「あんまり国民的な関心はないんですね。小泉内閣になってね、本当に大臣のステータスが下落しちゃいましたね。だから私も今、国会議員でありながら今の内閣の大臣、小泉総理はもちろん知っているけれども、半分も知らないんじゃないですか。だから、私なんかが挨拶色々歩くでしょう、昔は必ず渡部恒三先生は厚生大臣をやって通産大臣をやってなんて紹介されたもんですが、今小泉内閣になってからの特徴は全然大臣なんて、もう大臣なんていう値打ち、前にこの方は大臣をやったんだっていう値打ちがないんですね。だから、国会議員と大臣の値打ちを下落させた事では大変な功労者ですね」

森 

「いやそれはちょっと気がとがめますがね。まぁ、選び方の視点が違うんでしょうからね。問題は、どういう事をやったかという事でしょう。大臣だと言ってふんぞり返る時代ではないという事でしょうね」

― (総裁候補の)4人ともちゃんと処遇する・・・
森 

「僕は別にそうしなさいという意味ではなくて、総理が2回に渡ってどっかで競い合わせるという事を言われたんですね。その時の名前が誰もがその4人の方でしょ。ですから、そういう方々が競いあうんなら公平に舞台をやはり作ってあげる事が大事じゃないですかという意味の事をちょっと伝えたわけですけどね」

― 小泉総理の任期延長は・・・
渡部 「小泉総理が演壇に立つと、自民党の前のいわゆるチルドレンとか、若い人達がこの前のロッテの応援どころじゃないですよ。わぁ〜って拍手、あの気持ちが残ってれば、来年の秋もねまた小泉さんやってくれって大騒ぎになるんじゃあ・・・」

― 改造の顔ぶれは・・・
森 

「それをこんなところで申し上げたら終わりですよ。今日の午後あたりに色々考えられるでしょう。もう明日明後日の話ですからね、僕がうっかり言えば、あぁ森も言ってた通りという事になっちゃうから、一番小泉さんは嫌だと思う」

― ひょっとすると(麻垣康三の中で)一人ぐらい抜ける事も・・・
森 

「そうでしょうね。やっぱりポストとか、やっぱりこだわる方もあるだろうし・・・」

― 4人は全員処遇するという感じは・・・
森 

「ただ総理は、やっぱり改革を続けてやりたいと思っているんですよね。ですから、その改革をやる仕事は何だろうという事になると、当然財政改革というのはこれから先にやっていかなきゃいけませんね。特に税制の改革、そういう意味でも、麻生さんの場合は総務ですから、郵政の問題も本来は総務相ですからね、これからどうするかと大事な所ですけど。同時に、総務相は幅広いですからね、三位一体の議論もありますしね。それから、福田さんについては安定感があるという事と、私もそうでしたけど小泉さんの番頭さんとして福田さん際だってましたね、そしてやっぱ小泉さんも福田先生の時代からの関係もありますから・・・、福田先生を大変尊敬しておられますしね。そういう関係もありますしね。安倍さんに関しては、これは総理に責任があるんですよ。突然、大抜擢だったんでしょう、幹事長に・・・。それを安倍さんはどうするのか。自民党にとっても、これは我々のグループ、そんな事を抜いて、自民党の将来にとって大事な人だろうとそういうふうに考えて総理はどのような配置をされるのかと」

― 新人議員の入閣なんて過去の常識では考えられないんですけど、今度はひょっとすると・・・
渡部 「やるかもしれねぇなぁ〜、とにかく変わったことやるんだから、小泉さんは・・・」
森  「僕はないと思ってますけどね」

― 幹事長は・・・
森 

「今度の幹事長難しいですよ。・・・まぁ、一番問題はいろんな事でギクシャクしている県連との関係、そういう意味では今の武部さんがそのまま引き継いで責任をとる事も形かなぁって思いますよ。しかし、改めてどう各地域に県連とどういう対応をしていけるかですよ、地方の県連を無視しては絶対いけません。僕はしばし申し上げるんだが、野党になって、与党にかえれたというのは県連ですよ。これはなんて言っても強かった。もう、渡部さんのところの政党、名前も色々変わっている、やっぱり地方に組織ないでしょう」




 
   
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