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 第六十三回 ('05年7月31日放送)
  「解散は回避できるのか 〜小泉総理の胸の内を読む」

  ゲスト: 森喜朗 氏 / 塩川正十郎 氏

政法案参院での採決は、いよいよカウントダウンとなっています。否決なら解散の構えの小泉総理、そして解散をを回避したいと動き回っている自民党内の勢力この綱引きがどうなるのでしょか…。この緊迫する政局の最終局面で小泉総理の所属した森派の会長でもいらっしゃる森さん。そして、小泉総理と親しい塩川さんのお二人に小泉総理の胸の内を探って頂きました。


― 今、言いたいことは?
「幹部もそうでない人もやたら解散だとか、野党にまわる覚悟があるとか、新党だとか何を考えているのかとう事ですよね。(うちのグループも)半分以上は衆議院も参議院も野党時代の経験を知らないんですよ。あの時の辛かった事苦しかった事を考えたらね、そう簡単にね勝機がない時に解散をするとかね、あるいは党を上げて新党でやるんだとか、いい加減にしなさいと、私はそういう気持ちですよね」

― 郵政法案が否決、解散の場合は?
「そういう事態にならなければ良いと小泉さんおっしゃてますから、それも良くわかる。そういう事態にもしなったらどうなんだと…。そしたら解散したら、そしたら法案はどうなるんだ。法案は、もういっぺん一事不再議じゃないけど、もういっぺんまたやり直してやるという事は不可能と見なきゃいかんでしょ。そうすると、これだけ迷惑を掛けて他の色んな問題までもしばらく横に置いてまでこの問題に全て集中してて、それだけ大事な法案、その法案をそんな簡単にどっかに捨てちまう様な事をしていいのかなって僕はそう思いますね」

― 「郵政」採決の見通しは
塩川 「私自身としてはこれはまぁ非常に独断ですけど、ちょっと大幅な修正というかね、例えばねこの法案について5年後には見直すと、それを条件に付帯条件なんかを付けて、あるいは修正を付けて可決、そして衆議院へ送る、衆議院で投票を決めようと、こういう手があると思うんですね、私は継続審議っていう、単純な継続審議っていうのは、じゃぁ小泉は総理として認めておらんから、ひょっとしたら解散に打って出すかもわからんと思いますね、その時でもですよ、採決の票数によりますよ、もう圧倒的に否決されたっていうのならこれはまた別ですけどね」

― この段階で解散総選挙はやってはいけない?
「例えばですね、予算をやらなきゃでしょ、8月末までには…。それが、ぐ〜っと遅れてますね。これは景気もしっかりいいとこに来てますから、こんなところでその予算編成のスケジュールに遅れがあっちゃいかんという事が一つあります。それから、もう一つは私は今、起草委員長やってんですけど、新憲法があります。もしもの事って野党になったら憲法の定義どころじゃないでしょう。これだけみんな苦労してやっとの思いでみんな一生懸命やってきた事、もういよいよあとわずか11月には我が党に新憲法草案を出しましてね、これから各党の皆さんの協力を得てやってかなきゃいかんテーマでしょ。ですから、それが野党になったらその責任どうするんだという事になりますね」

― 造反組と小泉総理は?
塩川 「ちょうど関ヶ原みたいな感じがしませんか…。要するに徳川家康の旗があって、みんなそこに集まる。執行部はそうですね。ところが、反対は要するに西軍なんですね。バラバラなんですね。それでどうしよか、どうするんだと、どないなるんだと、様子を見ていると…。勢いに乗ったら勝つかもわからん、ちょっと崩れると…、僕はどうもね関ヶ原の状況のような感じがしてならんのです」

― ポスト小泉は?
「意中はありますよ、複数で…、今そんな事を言っている段階じゃないんじゃないんですか」
岩見 「固有名詞は言うわけにはいかない」
「それは小泉さんに票読みの事言っちゃいけませんよって言ってる私がその後の話をしてたら大変ですよ、不謹慎だと…」