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 第六十二回 ('05年7月24日放送)
  「9月の選挙で、その後はどうなる〜政界大混乱を解く」

  ゲスト: 塩川正十郎 氏 / 平沼赳夫 氏

参議院での郵政法案の採決を巡る攻防ますます激しくなっています。小泉総理は、もし否決されれば政界は大混乱になるだろうと表明しています。では9月に総選挙があったらその後に一体どんな事になるのでしょうか。


― 参議院の見通しは
塩川 「青木さんと片山さんがホントに一生懸命にやっておられる、努力しておられるから、必ずこの努力は何かの形で報われるんではないかと、それ以外は全然分かりませんね」

― 小泉総理は、「確実に反対する者10人、反対の可能性がある者は20人」と言いましたが?
塩川 「ああいう事をうっかり言うんですね。あれは心やすい人が、経団連の会でしょ。心やすい人が来てるもんだから、隣りにいるもんだから、つい内輪のようなつもりでポロって言っちゃった。ところが、これが全国に流れましたからね」
平沼 「そうですね、こう仲間で色々やってみますと、確信的に反対票を投じるというのは少ない方で26ぐらい数えられるわけですね、具体的に名前は言えませんけど、ですからそういうところを一つ一つ潰しているんじゃないかと思ってます」

― 26というのは随分具体的ですけど、何か根拠は?
平沼 「これは、金曜日にですね、昼過ぎに集まった時にそれぞれこう数字を出してみて、これが2重丸だとかこれが丸だとか三角だとかいうような形でやってみると、確信的な人はそれぐらいいると…。ですから、小泉総理が確信は10であやふやは20とそうすると足すと30ですね、ですから総理の言っている事もやっぱりその範囲に入っていると私思いますね」

― 何か署名捺印があるとか、血判状があるとか色々噂が飛んでますけど?
平沼 「衆議院の場合には、私もたまたま署名したんですが、熊野本宮のヤタガラスっていう古いカラスのお札があるんですね。それをこう回ってきて、名前書けっていうから私も自分の名前書いたんです…」

― 解散、総選挙の場合は?
平沼 「色々な選択肢があると思うんですね。今の党の執行部は造反組が除籍除名をして公認しないと言ってますから、無所属で闘うという事にならざるおえないケースがあります。それから、37人が反対票を投じて、14人が棄権ないしは欠席をした場合、51人ぐらいいるわけですね、こういう人たちが結束をして、というのは選挙になった場合には政党を形作ってた方が有利なんですね。例えば、テレビの政権放送でもその政党というもので初めて出来るわけです。それから、広報板なんていうポスターを貼るのも政党でないと出来ないと…。そうなると選択肢としては造反をした人達が一つ大義を掲げて新しい一つの政党で闘うという場合もあるんですね。もう、政界一寸先は闇ですけれども、とにかく解散総選挙になった場合にはどうなろうとも、どっちでも良いですけれども覚悟を決めてやろうと。まぁ、この一月が地元に帰ってずっと歩きましたけれども、私は長い間地元の皆さんに育てて頂いたんで、みんさんがたはどんな形になろうともおれらはやってやるぞと言って頂いて本当にありがたい事なんですけれども、まぁ一生懸命にやらなきゃいけないなぁっと思っています」

― 石原慎太郎さんともなんか連携がありますか?
平沼 「私もかつて石原派にたった6人でいたことがありますから、一昨日も電話で話をしました」

― 自民党も民主党も過半数をとれなかった場合は?
平沼 「私達は自民党を愛している人間ばっかりです。ですから郵政法案も、民営化法案もさることながら、こういう手続きでやるという事は自民党にとって良くないって思いですから、ですから私なんかは良く言ってるんですけど、我々はこの真に正しいで真正自民党なんだと、こういう意識ですね。自民党が下野をした、その時私は党の組織を預かる全国組織委員長をしてました。みんなですね党から出て行きました。塩川先生や我々はとどまってですね、とにかく自民党を立て直そうと、私は当時副総裁だった亡くなられた小渕さんが全国の県連、府連、道連にお詫び行脚で動きましたね。で、その時の意識は自民党に最後までとどまって、自民党を立て直そうという意識でした。したがって造反自民党になってもですね、やっぱり民主党につくという選択肢は、私はそういうケースの場合は私の意識ではありません」