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 第五十二回 ('05年5月15日放送)
  「どうなる年金〜国会は今、何をしているのか」

  ゲスト: 野中広務 氏 / 渡部恒三 氏

北朝鮮で6月にも核実験が行われるという話、その真相は一体どうなんでしょうか、そしてまた世論調査ではいつも有権者の関心が一番なのに、国会での議論は煮詰まらない年金問題、そもそも国会が今何をしているのか、外からはよく分かりません、今回は北朝鮮と年金の裏側に野中さんと渡部さんに切り込んだ。


― 北朝鮮の核実験は?
野中 「私はあの国は押したり、引いたり、何にも持たないで外交をやる国ですから、どこまでの予想出来るか分かりませんけども、しかし本気でやるという事になれば、これは金正日総書記が軍部を押さえられなくなった時、またあの国が崩壊する時以外にないと、そういう事を思います」

― 日中関係の悪化は?
野中 「中国の一番大きな問題は、靖国神社に総理が相変わらず参拝をするという事だと思いますよ。国交正常化をした時に、周恩来首相は一部の軍部があの戦争を起こしたのであって、日中両国人民は共通の被害者だと。我々は2000年の歴史を共有してお互いに仲良くやってきたんだと。だから戦争の賠償は求めるべきではないと。蒋介石総統だ言ったように、恨みを持って報いるより、徳を持ってせよという考えで正常化をされたわけですね。あの時、賠償要求をされておったら、その後に日本のね復興というがあったかどうかを思うと、過去の歴史に照らしてもう少し謙虚でなければいけないし、日中両国人民は共通の文化と歴史を共有して仲良くしてきたんだと、悪いのは一部の軍部なんだと言ったんですから。そこへ極東裁判でA級戦犯を正当化して、そこへ参るというのは中国にとっては国民に説明が付かないです」

― 小泉総理の靖国参拝は?
渡部 「問題は最初から小泉君が行かなければ良かった、しかし自民党の総裁選挙で橋本さんと戦って、遺族会の投票を少しでも取ろうってんでなんか公約みたいなものをしちゃって…。私ら靖国神社毎日お参りしてますからね、仮に総理大事になったら総理大臣の在任中は外交問題も色々あるので勘弁して頂くっていう、お参りしなくたって別に怒られませんよね」

― 小泉総理にひとこと
渡部 「もう遅いんですがね、残念ながら…。だけど、今この日本の総理大臣小泉さんなんですから、そしてこの国の皆さんが真面目に一生懸命働けば幸せになれるという安心感を持って貰うのが年金問題なんですから、今からでも遅いかもしれないけれども、総理大臣の責任というものは国民の皆さんの生活を守り、真面目に一生懸命働けばこの国に生まれて良かったと言える国を作る総理大臣とての責任を果たして欲しい」
野中 「ロシアに、ドイツとの戦争に勝った祝賀会にわざわざ出かけて行くような暇あったら、私はもっと国の事を考え、年金の事を考えて欲しいと…。ドイツにロシアが勝ったから、三ヶ月後にあんな日ソ不可侵条約を犯して日本を攻めてきて北方領土をとり戦勝国となって今日があるわけですよ。だから、そういう国家的な事を考えながら、年金問題も総理が郵政だけの話にね全てをかけているんじゃなしに、やっぱり日本のこれからのあり方ということで年金問題を最初に取りあげてもらいたいですね」


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