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◆ 第四十七回 ('05年4月3日放送)
「どうする日韓関係 〜竹島問題は〜」
ゲスト: 後藤田正晴 氏 / 塩川正十郎氏 氏
島根県沖にある竹島を巡って韓国は日本に大反発。間もなく学校では新学期が始
まるが、教科書問題にも飛び火しそうな勢いになっている。
― どういう印象
後藤田 |
「領土問題というのはなかなかお互いの国にとってはシビアな問題です
よね、だからこれに火を付けるよな事は、やはり両国の指導者としてやるべき事
では私はないなと。やはり政治の責任者というのはこういう時に、冷静に国民へ
の呼びかけをするのが当然じゃないかと、こんな気がしますね、大変な事になり
ますからね」 |
― なぜ、この時期に起きたのか
後藤田 |
「どうもその盧武鉉大統領周辺の政治的な一つの大枠みたいなものがあ
るんではないかなぁと。これ邪推かもしれませんが…、と言うのは必ずしも韓国
内の心がこれ一本でなってんのかと言えば、どうも外交部の意見と、大統領の周
辺のですね、食い違ってんじゃあないかなと。これは盧武鉉大統領は今でも左派
系の人ですよね、だからやはり政治的な立場で色んな動きがあるのでは、とこん
な気がしてね、それはねちょっと国境問題についてそういうことはやはり無いと
思うんですよ、だけどもしあるとすればねそれはやっぱり差し控えて貰わんとい
かんなと、やはり指導者ってのは両方きちっと冷静に対応すると是非願いたいと
こう思いますよ」 |
― 今後、どうすべきか
塩川 |
「じっと冷静しといた方が良いかと…。韓国からの観光客が増えてるんで
す。最近特に…。しかもこの万博の予約もの凄く多いんです、そう見ますとね、
そんなに変化がないという事なんですよ、そこをねやっぱりじっと見てなきゃい
かん。私はこの際に、日本が慌ててああだこうだと色んな事する必要はないんで
すよ、ちっと時間を稼ぐ事が大事だと」 |
後藤田 |
「領土の問題は一応両方が棚上げをしてですね、竹島の周辺の漁業権な
りをお互いに譲りあって共同利用をする、といったような智恵が一つあるんでは
ないかと…。もう一つの思い切った智恵はですね、どうしても領土を決めようと
いう両方の腹があるんなら、国際司法裁判所に訴える以外ないですよね、その変
わり国際司法裁判所が決定すれば、それに両方従うんですよと。また国民にも納
得させるんですよ、という所までねいかんとこれ出来ないんですよね。だとすれ
ばやはり竹島の問題で火をふくような愚かな事はしてはいかんので、やはり経済
的に双方が共存できる利用をしていくという道を選ぶというのが一番妥当な考え
方なんじゃないですかね」 |
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