時事放談 トップページ 毎週日曜あさ6:00〜6:45
過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第四十回 ('05年2月13日放送)
  「皇室を考える」

  ゲスト: 渡部恒三 氏 / 松本健一 氏

雅子さまの長期療養、皇太子さまの「人格否定発言」、そして女性天皇問題など、皇室に様々な動きがあります。今回は皇室会議のメンバーだった渡部氏、皇室問題に詳しい松本健一さんをお迎えして、今、皇室に何が起きているのか、これからどうすればいいのかを聞きました。


― サッカー北朝鮮戦は
松本

「サッカーの青年たちはね、かなり凛々しい、まじめそうな青年の印象ですね。それと今度の核兵器を製造しているという威嚇発言、居丈高な発言は、全くそぐわないように見えるけども、ある意味では戦争中の日本とちょっと似てるかなというところがあるんですね。

金正日さんのナンバー2というのが韓国に今亡命してましますけど、あれは戦前に中央大学に留学していて、そしてそこで日本の戦争中の国体論を学んだんだすね。戦前の日本の国体論というのが、そのまま思想になっている。天皇を絶対視するというのと、金正日を絶対視」

― 今の国会は
渡部 「小泉君もね、答弁、僕も四つほど大臣やらせていただきましたが、野党に質問されるのはむしろね、その後の質問を捉えて、自分の国民に訴えたいことを国民に申し上げる機会を作ってもらったという気持ちでね、一生懸命やったもんですが、今度はね、野党の質問一つ一つ、言葉じりとらえてやっつけて喜んでいる、あれはちょっと困ったもんだと思ってます」

― 公務は
松本 「皇室外交をやられるとね、二重外交になる可能性が非常に強いですから、それは非常に問題が出てくるわけですけども、だけども例えば外交問題に関心があるのであれば、外交史を研究されるとか、あるいは国際文化比較をされるとかね、そういう非常にその、アカデミックな、ある意味では自分の興味というものを活かしていける領域、時間というものを作って差し上げた方がいいんではないかと思いますね」
渡部 「区別が、なかなか難しいねえ。ここまでが公だ、ここからが私だって、まあ天皇陛下の場合は難しいと、我々でもなかなか難しい場合、あるんですから」

― 女性天皇の問題の国民の判断基準は
渡部 「とにかくね、今もずいぶん出ておった、もう女性天皇が当然だというだいたい国民的な世論はできているような感じしますね。ですから国会は早く、出来るだけ早く、雅子さまのお気持ちをやわらげてあげたいと思います」
松本

「天皇制というもの、皇室というものはですね、日本文化の連続性とか、そういうものの象徴ですから、これは永遠に続いていくという形でのシステムになっていかなければならないと思うんですね。

権力的な存在になるということは、明治の時に失敗しましたから、昭和の時に失敗しましたから、それを考えてですね、日本民族が永遠に生きていけるような、そういうシステムに、作り上げていってほしいと思いますね」


一言