時事放談 トップページ 毎週日曜あさ6:00〜6:45
過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第三十六回 ('05年1月16日放送)
  「大増税の入り口で〜どうなる生活〜」

  ゲスト: 宮澤喜一 氏 / 塩川正十郎 氏

スマトラ沖の大地震では被害者が増え続けその数は15万人を超えました。皇居では恒例の一般参賀が行われましたが、「女性天皇」問題に政府が乗り出すなど皇室をめぐる動きもあります。そして、今年の正月は小泉総理は靖国神社の参拝を見送りましたが、今後はどうなるのでしょうか。


― 偽札事件は
塩川 「今度改札するときに、素人の人でも偽札かどうか簡単に見分ける方法織り込んどいたら、関心持つよということで、印刷業の人がその点ものすごい力入れて、わかりやすいこと考えてくれたんです」

― スマトラ沖地震は
塩川 「私もしょっちゅう神戸行きますけども、メインストリートは復興してますけどもちょっと裏に入ると、住宅地に行くと全然復興してませんね。まだ手がつかないというようなところも・・・」

― 今年の景気は
宮澤 「そうひどいことにもなんないが、あまりいいこともありそうにないと。いうぐらいがしか言いようがない」
塩川 「いい所と悪い所に相当差が出てくるんじゃないかと思いますね。いい所は、中小企業なんかでもいいとこは非常に正月からでも調子いいですよ」

― 大企業のトップは強気だが
宮澤 「企業は、概していいんですよ。大企業の方が中小よりいいしね、製造業の方が非製造業よりもいいんですけど、中小の非製造業でもね、それでも、いいんですよ。苦しんでリストラをやったでしょう?そのおかげが企業には出てきているわけだから、今でも企業は、わりに強気ですね。日銀の短観なんか見ても、比較的強気。

しかし、普通ならそんなら家計もよくなってるかっていうと、意外や意外なことに、家計はそんなによくなってない。つまり企業にしてみると、人件費っていうのが非常になかなか厳しいんですね。それでその、正社員をとらないで、パートでとったりですね、一時金で渡したり、そこは苦労があるもんだから。家計の方は、消費は、今塩川さんがおっしゃったように、意外に消費はちょっとくらい伸びてるのは、やっぱり貯蓄をつぶして、消費をしてるっていう感じが本当なのかなあと、思うんですよ」

― 中国の影響は
宮澤 「中国のおかげで、とにかく日産自動車が、鉄がなくて自動車が作れなかったと、いうことが去年あったでしょ。経済大国としては、お笑いのような、びっくりすることですが、中国ってものが、ずいぶんもののマーケットを狂わしましたね。その、原料にしても、倍になったっていうし、鉄鉱石にしても5割り増しだかなんとか」

― 脱デフレは
塩川

「エンゲル係数がどんどんさがってきてるんですね。これは非常にいいことだと思うんです。一般の所帯持ちの人にしてみれば、そんなにきつく不景気というのはふところには堪えてない。もしエンゲル係数があがらざるをえないような状況になってきた場合心配ですね。

私はこれから一番問題はやっぱり金利の問題だろう。物価と金利、この関係がですね、跳ね上がってきたら終わりですね。ですから、もう少しデフレ論はですね、責任もった議論してもらわんとですね、なんでもかんでもいいから物価あげろという、そういう議論のデフレ論やられたら僕は非常に不可解だと。困ると」


一言