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◆ 第三十四回 ('04年12月26日放送)
「今年1年を振り返って」
ゲスト: 野中広務 氏 / 日野原重明 氏
イラクへの自衛隊派遣で始まり、北朝鮮問題でくれようとしている2004年も、
残すところあと5日。 悲喜こもごものこの1年をお二人に振り返っていただき、2005年への希望を語っていただきたいた。
― お正月は…
日野原 |
「過去4年間はボストンで1週間過ごしましてね、アメリカの最新の医学情報を集めるのが習わしになっていたんですね。今年事情がありましてね、久しぶりで25日以後、お正月は日本にいることになりました。少したまってる書き物をしたいと思ってますけどね」 |
野中 |
「まあ長い間走り続けてきましてね、正月も暮れもなかったんで、今年はせめて、家族と一緒に過ごそうと、思ってます」 |
― 子供の事件について
日野原 |
「教えるのは学校だけども学びは家庭だという。その家庭の教育が、やはりもっともっと直結しないと解決できないんで、一緒に食事をする時間がだんだん親子でなくて、話し合うことがないんですね」 |
野中 |
「短いメールでですね、メールは言いたいことばーっと短く言うんですね。で、相手をぐさっとやりますからね。これが、非常に高じてきて、長崎のような犯罪っていうのは想像もできないような状態になってきたんじゃないかと」 |
日野原 |
「子供の書いた詩にね、命は電池みたいなものでね、ぱっとこう消える。電池ね。充電してるつもりでいるとぱっと切れるでしょう?そういうものだということを子供が詩にうたってね、ああ、子供はね、人間の命がぱっとね、起こりうるということをね、観察をする」 |
― イラク問題は…
日野原 |
「私は最近小学校に行ってね、子供に話したらね、こういう言葉があったんですよ。「やられたらやり返すのではなく、受け身になり、今度からはやるなよ、と言えば戦争は次第になくなるだろう。でも今の大人はそれができないから10代の子供たちがその受け身をできるようになり、」受け身ですよ、殴られると。私はこれをもらって、日本の子供は望みがあると。それは実際に読書力や算数の力が落ちたと言ってもこれがあればね、そこに希望を・・・」 |
― 来年は…
日野原 |
「今年は命が、本当に粗末にされ、それに地震があったりいろんなことがあって失われたと。来年はね、私たちが生まれたからにはね、命をお互いに大切にしようという運動を…」 |
野中 |
「私も来年、是非懸案のですね、北朝鮮問題、イラク問題が平和に解決する
ようにお願いしたいと祈っております」 |
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