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 第二十六回 ('04年10月31日放送)
  「政治とカネ」

  ゲスト: 後藤田正晴 氏 / 塩川正十郎 氏

連日、続く臨時国会の論戦。しかし、野党は「徹底糾明」を叫び与党は「規制強化」で対応しようと。「カネ」の事件の時はいつでも似た風景だ。本当に問題なのは何なのか、それに対応するにはどうすればいいのか。「政治改革の鬼」と呼ばれ政治資金規正法を自ら手がけた後藤田正晴もと副総理。そして塩川正十郎前財務大臣が熱く語った。


― 政治家の失言について
後藤田 「厳しく言えば、政治家として、あるいは指導者として、心構え、あるいは経験が不足しているとかね、極端に言うとですね、この知見と言いますかね、知識、あるいは見識といったものに、何か欠陥があるのかな…」
塩川 「小泉首相なんて、うっかりしゃべってるなという感じなんですね。武部さんなんて俺まだ幹事長やという意識ないんじゃないか?だから普通の人や友達みたいにしゃべってる意識。ま、細田さんもそうだろうと思うんですね。でまあ町村さんにしてみたら、何かちょっと取り違えて言うてると思って。もう、言葉が足らんと思うんですね。だからもうちょっと緊張してやらないかん」

― 日歯連の事件は
後藤田 「政治とカネの問題というのは賽の河原みたいでね、国民の立場から見たらとてもじゃないが了承できないというのはよくわかりますね。ただね、政治と言うものにはね、それはお金がかかるんですよ。だから何が大事かと申しますと、ひとつは、けじめの問題ですね。それからその、透明度をどこまでね、出せばいいんだというところが一番肝心なところじゃないですかね」

― 政治献金について
塩川 「これは簡単な話なんですね。企業の方は、政治手続き簡単なんですよ。ところが個人の方は、政府に届出から税金からぐっちゃぐっちゃしてとってもできない。こういう制度を残しておくからだめなんだな」

― リクルート事件について
後藤田 「僕だけが、もらってなかった。これは運がよかった」
岩見 「もらうおそれもあったんですか?」
後藤田 「ああありましたよ。だって、〜ほとんど全員だもの。それが僕を囲む新進の企業家がいましてね、月一回ぐらい意見交換やっとったんですよ。ところが、その人たちはね、みんなリクルートの未公開株をもらってる人ですよ。ところが僕だけないんですよね。おかしいじゃねえか。俺を軽く見てるのかいって冗談言っとったんです。そしたらね、そのメンバーを昭和一桁で切ったっていうんだ。だからね、江副さん入ってなかった。そうすると僕は全然面識がない。それで助かった」

塩川 「私はね、政治資金集めのパーティーやらなかったんです、ずっと。そんな馬鹿なことは僕はしない。講演会できちっと応援してもらう人だけ会費もらった。パーティーやった人はまじめな人でもね、その券がどこに流れるかわからない。事件があるとこ流れますよ。家内からもやっかましく言われたんです。パーティーすんのやったらね、家の財産売れと。言われとった」
岩見 「はあ、それはすごいですねえ」
後藤田 「それはあんたね、塩川さんのような恵まれたね、そんな国会議員におるわけがないがな」


一言