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 第二十五回 ('04年10月17日放送)
  「『ポスト小泉』に喝」

  ゲスト: 野中広務 氏 / 渡部恒三 氏

「小泉人事」の新しいメンバーで臨時国会が始まった。所信表明演説と代表質問が始まった。

しかし、本会議場では小泉総理の演説には自民党からの拍手もまばらで、武部幹事長の代表質問には居眠りする議員も出る始末。政治の緊張感のなさは限界に近づいている。

政界を長く見てきた岩見隆夫氏は「有力なポスト小泉がいないからだ」と言い切る。


― ダイエー騒動について
渡部 「僕が最初通産(政務次官)の頃、もう三十年前、あの当時もうスーパーって圧倒的にダイエー。夢にも考えなかったこんなことは。ジャスコの方は、その頃Bクラスだった。今圧倒的。ダイエーが自民党でジャスコが民主党」

― 田中角栄の思い出
岩見 「田中真紀子さんの旦那さんの直紀さんが、福島から出る時はだいぶ応援したそうですね…」
渡部 「私ね、まだ大臣になってなくて、今度なるかならないかっていう時、なるかならないかを決めるのは田中先生ですね。その時、田中先生から呼ばれたわけですから。そして、渡部君、実は頼みがあるんだ、と。俺のところの直紀をどうしても国会に出さないと、真紀子の昇進に関わると。もう頼むっていうんでね、丁重に。

まあおかしいと思ったんだ。その時は真紀子さんがね、果物なんか出してくれるから。私もね、ここ一番だと思ったんだ。おやじさん、及ばずながら、全部お引き受けしますと。ま、私は福島県ですから。自分の選挙区に2日しか行かない。直紀君の選挙区に10日ぐらい行ったんです。そして当選させて、そしてすぐ、中曽根内閣できて、厚生大臣でしょ。

そしたらね、これが…。スポーツ新聞なんかに書いてあったのは、「渡部厚生大臣は『直紀』賞」って新聞の見出し…」

― 今回の内閣改造人事は
渡部 「これをね、認めてるだけでね、もう自民党なんて政権政党じゃなくなっちゃったな。野中さん、悪いけども。この小泉君の人事はもう、自民党は存在も、政党政治も、と。(ぎょうへんな)言葉で言えば、政党政治じゃなくなっちゃった、政党内閣でなくなっちゃった」
野中 「議院内閣制というのをね、つぶしちゃったですね」

― ポスト小泉は(候補と言われる自民党議員のパネルを見て)
野中 「福田康夫さんぐらいはね、総理になって、小泉内閣の、こういう状況を一度整理して、次の若い人に、つないでくれなければ、いけないと思いますね」
渡部 「今、野中さんの言ったとおりね、どうしても国のために一人つくらなければならないと言ったら、福田君です」

― 小沢一郎氏は…
野中 「日本国のために、トップになってもらっちゃ困る、人だと思いますよ。そして原原則を言って、かっこよくね、国民には、何かやってくれそうなという印象を与えるんですけども、一番肝心な時は逃げちゃうんです」
渡部 「小沢君はね、専門店みたいなものでね、我々あちこち歩くとね、10人に1人ぐらいはね、やっぱり小沢さん、小沢さんっていう、固定客はいるんですよね。しかしそれ以上に伸びないんです。その点、岡田君の場合はね、やっぱりスーパーなんだな。これは全部お客さんなんだ」


一言