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 第十八回 ('04年8月22日放送)
  「角福戦争」

  ゲスト: 後藤田正晴 氏 / 塩川正十郎 氏

オリンピック?猛暑?・・・いやいやこの夏は政治史の中では「自民党旧橋本派の混迷」として記録される。

今回の「時事放談」は「田中角栄の懐刀」後藤田正晴氏と「福田派の末裔」塩川正十郎氏がその裏側を鋭く読み解くことになる。田中角栄との豊富なエピソードをうち明ける後藤田氏。田中派への恨み辛みをぶちまける塩川氏。


― アテネ五輪、日本人選手の活躍は
後藤田 「昔の人は固くなっちゃって自分の記録がね、ああいうとき出ないんですよ。今の選手はね自分の記録を全部破って、がんばってるわね」
塩川 「とにかく俺はやるんだというようなそういうのでやってるわな」

― 旧橋本派の混乱は
後藤田 「いやそれは派閥っていうものがね、もうすっかり昔と変わってきてるんですよね。…田中的な政治手法、それと田中さんの、人事のDNA、これが二十数年30年近く続いたんですね。それがどうやらね、小泉内閣の出現でね、ここらでそれが、終わりになったんではないかなと、そんな気がするけどね」

― 森派は元気がいいが
塩川 「いやでもこれはね、要するに仲間が集っているということであって、昔の派閥という、そういう力と機能はありませんよね。だからみんな集まってたらなんかにぎやかで、そうじゃないとですね、代議士さんっていうのはね、ひとりぼっちだと寂しいとおれないんですよ。だから何かどっかでね、ブロックを作らないと。もう動物と同じですよ、それは」

― 田中角栄と福田赳夫
後藤田 「田中先生もう非常に早いんですよね。非常にせっかちなんだよね。それでものごとの考え方が非常にこの、独創的でね、飛躍的なんですよ。ところがその、福田先生の方はですね、秀才街道を歩んでいるんですね。つまりお話が非常に理論的でね、そういうこの筋の、を追ってお話をなさる。とまあ、そういうふうな印象ですけどね。お二人に非常にお世話になったんですよ、僕は」

― 角福戦争で…
塩川 「ちょうど二期目の時にですね、いわゆる角福戦争って起こったんですね。みんなその田中角栄の威風に脅かされてしまって出てこないんですよ。それで僕が、福田派の若い衆っていったら僕ばっかりでしたずっと。それでもうテレビとか対談とかそればっかり出とったですわ」

― 若い議員に一言
塩川 「今の代議士どこの派閥もどこの政党もそうですがね、もう後援会作りを通じて、選挙のことしか考えてない。全くあの政策勉強なんておろそかになってますよ」
後藤田 「基礎の勉強してもらいたいと思いますよ。だけれどもね、若い人から見ればね、化石がものを言うとるぞと言ってるよ(笑)」


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