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 第十六回 ('04年8月1日放送)
  「どうなる、米大統領選。どうなる日本」

  ゲスト: 宮澤喜一 氏 / 塩川正十郎 氏

米大統領選の決まるまでの仕組みは?そして、どっちが勝つの。クリントンかケリーか。その結果、ブッシュと大の仲良しの小泉総理の立場は。

そして日本はどうなる。イラクはどうなる。北朝鮮はどうなる。

尽きぬ興味に、アメリカを知り尽くした宮澤元総理が分かりやすく、最新情報の「本当のところ」を答え、「塩爺」こと塩川前財務大臣も縦横無尽に直言。


― ケリーはどんな人
宮澤 「ロンドンのエコノミストをねえ、昨日読んでたら、今週号ですが、コーヒーかビールでも飲もうと、人を誘おうとするときに、ブッシュなら誘いやすいっていうんです。ところがケリーってのは誘いにくいっていうんだなあ」

― イラク戦争の影響は
宮澤 「ケリーそのものもイラク戦争そのものに反対をしたわけではなかった、わけなもんですから、ただその後の持っていきかたがですね、いかに各国との協調体制というものが破れてきているじゃないかというあたりが、批判点なんでしょうが、それは戦争賛成反対という簡単な図式ともちょっと違っているだけにですね、一方的にケリー独壇というわけでもないですね」

― イラクに対する小泉総理の政策は
塩川 「国際貢献でやっぱりおつきあいせんならんという、大筋は認めてやるっていうことなんですね。私はそう思いますよ」
宮澤 「うーん、そこは、私は少し違った感じを持っていて、ちょっとその、それは消極的には日本も協力しなきゃいけないというのは、総理大臣が国益としてお決めになることで、それでいいんでしょうが、ちょっと踏み込み過ぎてるなという感じが、国民の中にやっぱり私はどっかにあるんじゃないかと」

― アメリカ大統領が交代すると
宮澤 「いやあ、それはねえ、うーん、ブッシュ(父)からクリントンに変わったときにもね、経済政策ではかなりクリントンは押し込んできましたよ。割にすぐに。はい」

― 対日経済政策はどうなる
塩川 「ただケリーもブッシュもですね、焦ってるんですね、経済政策で。何かと、雇用が増えないから。ただ雇用が増えないのは対日関係でも何でもないんです」

― 北朝鮮は大統領選をどう見る
宮澤 「理由はともかく、ブッシュの間は展開進展をさせる気持ちがアメリカ側にないだろうと。それからその次が間違っているかもしれないが、ケリーになればしかし、何とか開けるかもしれないと」


一言