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 第十四回 ('04年7月18日放送)
  「今、政治が漂流している」

  ゲスト: 中曽根康弘 氏 / 塩川正十郎 氏

参議院選挙が終わった。自民党が負けた。なのに、誰も責任をとらない。自民党内から「旗」を立てる人も出てこない。何も変わらない…。

我々は、今どこにいて、これから何が起きるのか。自ら「野心と謀略の海に泳いでいた」と語る中曽根康弘元総理が、経験をふまえて直言する。塩川正十郎前財務大臣がほえる。


― 参院選の結果について
中曽根 「まあ小泉さんがお灸をすえられたなと、そういう印象でね。そのすえられたお灸を痛いと感ずるか感じないか、それによって今後、どういうふうに政局を運営して日本を背負っていくか、心を新たにして、スタートして欲しいと思いますけどね」
塩川 「うーん、やっぱり、あまり小泉さんというのはですね、なかなか謝ると言うことをしないですね。間違っとったかて、いや間違っておったとは絶対言わないですね。これはまあ政治家の本性ですけどね。そういうとこは多少あるんじゃないかと思うんです。まあ気にはしてるんだと思います」

― 政治が漂流している…
中曽根 「経済は不況が続いて、教育が崩壊して犯罪が激増する、政権が10年間に10人もかわるというぐらい漂流しちゃった。それを小泉君が、漂流を止めたという功績は私は認めている。

しかし、漂流の原因ってのは続いておる。それをいかに克服するかと言うんで、小泉君は始めたんですね改革、改革と称して。自民党をぶっ壊そうと。昔の秩序はだめだと。そこまではいいんだけれどもね、言ったけれど中身が伴ってない」

― 内閣改造は
中曽根 「9月に改造すると言っているけれど、それまでみんな黙っているようだけれどね、改造が終わったらね、当分選挙はないし、みんなのびのびしてね、自由な行動をとる、そうなると、政局が緊張してくる。やっぱり政治は緊張しなければいい政治にならない。そういう傾向が出るか出ないか」
塩川 「要するに、自分が使いやすい人を大臣にするようではダメだと。そうではなくて、本当に、各署の政策を詰めて、すべて相談をして決めて、イメージを決めて、小泉と心中するくらいの人を大臣にすると、官邸と各省がばらばらで改革なんかできっこないです」


一言