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 第十三回 ('04年7月11日放送)
  「『新老人』宣言」

  ゲスト: 日野原重明 氏 / 野中広務 氏

今回、時事放談がお迎えしたのは聖路加国際病院の日野原重明理事長と野中広務元官房長官。

65歳からの高齢者ではなく、75歳からを「新老人」として「新しいことをはじめよう」と呼びかける日野原氏。そして「この道はいつ来た道」と時代に警鐘を鳴らす野中氏。

この2人の人生は以外にも「オウム」「北朝鮮」をキーワードにクロスしてきたという。国松警察庁長官狙撃事件の容疑者が逮捕され、インドネシアでは曽我さんとジェンキンスさんが再会するなど内外の情勢は大きく変動。その中で、2人の話題を「オウム」「北朝鮮」「相次ぐ子供の犯罪」と広がります。そして、エピソードを交えた明快な語り口には「本当のこと」を読み解く「言葉」がありました。


― ゴルフを始める
日野原 「95歳でゴルフをやる。99歳でエイジシュートだと。目標。やる限りは…」

― 地下鉄サリン事件で
日野原 「地下鉄のステーションで起こったっていうことで、すぐに行ったら、みんな目が見えなくてふらふらしてるでしょ。わたしは陣頭指揮をしてね、全部(聖路加国際病院に)入れなさい、と言ったんです」

― 国松長官狙撃犯逮捕で
野中 「朝、7時49分でしたが、佐藤警察庁長官から、容疑者を逮捕致しましたと…。やっぱりその当時の国家公安委員長ですから連絡してくれたんだろうと思いますけど、思わず、ご苦労さんでした、と…」

― よど号ハイジャック事件に遭遇
日野原 「いよいよ帰るとき(解放されたとき)にね、タラップ降りるとき、インターナショナルで送るでしょう。乗客も一緒に歌ってねえ、降りるときにがんばれよ、がんばれよ、と。ストックホルム症候群。一体感がね」

― 教育は…?
野中 「人づくり、それを作り上げる家庭、そしてコミュニティ、これが破壊されて国家そのものが衰退してるという気がしてなりません。やっぱり原点にもう一度戻らなきゃいけないと」
日野原 「だんだんお父さんもお母さんも忙しくなってね、子供に宿題があってもあっちに聞きなさいっていってね、一緒に考えようとする気持ちがないでしょ、それがね、やはりね子供を非常にスポイルする」


一言