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 第十二回 ('04年7月4日放送)
  「北朝鮮とは何だ」

  ゲスト: 宮澤喜一 氏 / 塩川正十郎 氏

なぜ、アメリカは北朝鮮を「ならず者国家」と言い切るのか。なぜ、北朝鮮はアメリカを怖がるのか。北朝鮮をめぐって世界はどう動いてきて、どう動いていくのか。そして隣国の日本はどうすればいいのか。アメリカを知り尽くした宮澤元総理が総理時代のエピソードを織り交ぜ、北朝鮮を考える。相手は「塩爺」こと塩川前財務大臣。


― 宮澤・クリントン会談
宮澤 「二人とも時間がないでしょ。クリントンがそれなら夜中にスナックでやろうと言い出してね、それじゃ寿司屋だなと。ホテルの寿司屋で12時ごろやったんですよ。二人だけでね。この人は物わかりの早い人でね、寿司食いながら酒飲みながらまあとにかく片づいたんですけど」

― 六カ国協議について
宮澤 「拉致問題は日本にとっての問題なんですけれども、核兵器にしても六者会談なんかやっている間は、これ以上悪化しないわけですから、ある意味での安全弁としては働いているんでしょうね…」
塩川 「私はね、外交官の話だけじゃなくて、その六カ国の首脳者が北京でもいいから集まって、北東をどうすんのと、政治的にどうするのということを話を早くして欲しい」

― アメリカの北朝鮮外交は
宮澤 「アメリカもわかりにくいと、私は思うんですね。一つはネオコンの連中ですけど、いちいち話し合いをして、なんかく れてやるなんてとんでもないことで、ほっときゃ潰れるだというような見方が一方であるし、他方ではもうイラクで手一杯で、おまけに大統領選挙ですから、ブッシュは本当に北朝鮮と話し合おうというつもりはないと私は思うんですね」
塩川 「アメリカは北朝鮮の問題については日本にはとにかく情報をもらされてない徹底した秘密外交でやってますね。このこと自体がですね、やっぱり北朝鮮に対して我々どういう態度で向かう、向き合うべきかってことをわからなくしちゃってるんじゃないかと思いますね」

― 米朝危機について
宮澤 「あのときは結局、金日成の方が、査察は帰れというようなことで、話の接ぎ穂がなくなっちゃったんですね。そこでカーターが、自分が行ってみようかということを言い出して、クリントンはしょうがないからカーターに行ってもらおうかという気になった」


一言