『居酒屋もへじ』

水谷豊&石井ふく子 第6弾!

インタビュー

一路真輝さん インタビュー

(写真)

― 出演オファーを受けたときの率直なお気持ちをお聞かせください。

このドラマは1作目から拝見させていただいていましたが、今の時代には珍しいお芝居の世界観というか、よき時代の「日曜劇場」の空気感があり、ホッとするドラマだと思っていました。そんなドラマにお声をかけていただき、本当に嬉しかったです。

― 台本を読まれたときの感想は?

学校の先生で、シングルマザーでとの設定は何となく伺っていたのですが、実際に台本を読んでみると、今の自分とオーバーラップするところがありました。しかも子供の年齢も全く一緒なので、心が痛いというか心に刺さるものがありました。また、あらためて今の自分を見つめ直すことができたので、とても良い時期に良い役に巡り合えたなという感じがしました。

― 具体的にはどういった部分に共感されましたか?

私の職業と学校の先生と質は違いますが、仕事のために子供と向き合える時間も少なく、なかなか一緒にいてあげられないところや、それでも子供は子供なりに一生懸命頑張っているところなど、自分の娘と重なるところがあります。台本に「お母さんなんて嫌い」という娘のセリフがあるのですが、うちの家庭でも時々、同じようなことがありますので(笑)、「あ、あるある!」的なところがたくさんありました。 石井先生の作品には、ドラマならではの現実とは違う部分がありつつも、普段の生活の中で起こるあれこれが、ほかのドラマよりも多く描かれていると思います。

(写真)

― 撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

実は、私はあまりお酒が飲めないので、居酒屋の雰囲気をよく知らないのですが、居酒屋「もへじ」のようなお店が近所にあったら人生楽しいだろうなと感じました。素敵なおじ様方もいらして、楽しい居酒屋の雰囲気をちょっと疑似体験させていただいた感じです(笑)。初めての現場で緊張するというよりも、自分が観ていたドラマのあのお店へ行けるなんて嬉しい、この世界で自分も演じさせてもらえるんだという気持ちの方が強かったです。

― 水谷さんや共演者の印象をお聞かせください。

水谷さんと共演させていただくのは初めてで、作品を通して観させていただいていたのですが、本当にそのままの“もへじさん”といいますか、すごく温かくて心配りが細やかで、素敵な方です。私も芸能生活はそれなりに長いのですが、舞台を中心に活動してきたので、ドラマの仕事でも舞台演技が出てしまうことがあり、そんなとき、必ず水谷さんがそばで励ましてくれたので、とても嬉しかったです。
共演者の皆さんも、水谷さんを囲むように、本当に温かくて素敵な方たちばかりでした。視聴者の皆さんがテレビを通して感じられるのと全く一緒で、本当に温かい方たちで温かい場所が、そこにはありました。
それと、皆さん本番に入るほんの2、3秒前まで普通に話をしてらっしゃるのが凄いなと思っていたのですが、そのままの空気感で演技をされるので、そこにウソがないというか、水谷さんをはじめ、そういう方たちが集まってらっしゃることが、この作品の魅力だと感じています。

(写真)

― 今回は“母と子”がテーマですが、ご自身のお母様の思い出というと?

私の母は、今回演じさせていただく川上先生や私とは違って専業主婦で、4人の子供の典型的な“昭和のお母さん”でした。家に帰ると必ず母が「おかえり」と迎えてくれて、手作りのパンやケーキなどを用意してくれるほど料理上手な人で、私の友達が皆、うちにきて夕飯を食べたいというほどでした。それに、洋裁和裁など全部できる母親の典型、見本的な母だったのに、なぜ私は家庭的な事が何もできないんだろうと思うくらいです(笑)
でも、そんな母がいたから、私は今でも好きなことができるのだと思いますし、今も娘の面倒をみてもらったりしているので、本当に感謝しています。

― 最後に今回の見どころをお願いします

まず、ドラマの副題の“母という字”というのがとても素敵だなと。ドラマ2時間の中に、私が演じる川上先生のほか、いろんな登場人物の母とのエピソードが描かれています。そのエピソードそれぞれに“母を想う気持ち”と、平次さんとさやかちゃんとの関係性の描き方は見どころだと思います。ドラマの締めくくりもキュンとくるところなので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。

ページトップへ