インタビュー

月曜ミステリーシアター『隠蔽捜査』2014年1月13日スタート、毎週月曜よる8時放送!
『杉本哲太さん×古田新太さん 2shot対談』
Q. お2人が共演するにあたって…

杉本哲太さん)※以下、敬称略
古田さんとは、他の作品でもご一緒したことがありますが、ここまでガッツリ一緒にお芝居するのは初めてなので、力をあわせていい作品にしたいと思っています。
古田新太さん)※以下、敬称略
何しろ絵面(えづら)が地味なので(笑)。
そのインパクトでなんとか消化してきたいと思っています。
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Q. 演じる役柄について…
杉本)
僕が演じる竜崎は、まわりから変人扱いされている人。奥さんからは唐変木(偏屈で一風変わった人の意味)と言われるような変わった男なんですが、本人は「俺のどこが変人なんだ!?」と思っている。まぁだいたい変人の方は「俺のどこが?」と言いますよね(笑)。そんな変な男を淡々と演じられたらと…そんな意気込みです。
古田)
伊丹は、よく言うと柔軟で人当たりのいい人間。悪く言うと日和見的な人間。でも、大抵の大人はそうですよね。
哲太さんが演じる竜崎はとにかく正義を貫く役…かと言って伊丹がずる賢い奴なのではなくて、同じ正義を愛している警察官ということでは同じだと思っています。やり方が違うだけで。どうやら、伊丹は竜崎のことをよく思っていますが、竜崎は伊丹のことをよく思っていないという関係らしいです。
杉本)
竜崎は伊丹に小学校時代にイジめられたと思っていて…
古田)
でも、伊丹は「イジめたつもりはない!」と言うね。
そういった幼馴染ならではの関係性が匂ったらな〜と思っています。
竜崎と伊丹は、幼馴染なのですが、それだけではなく警察内での関係もあります。
竜崎は基本的に友達の多い人ではなく、相談するのは伊丹しかいない。でも伊丹にも、若干問題があり、やはり相談するのは竜崎しかいない…そんな関係ですね。
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Q. 2人は幼馴染らしくわかりあえている?

古田)
わかりあえちゃいないなー!
杉本)
そうですね(笑)。徐々にですね。
お互いが分かり合えるはずがないと思っているけど、徐々に認めはじめて、距離感が縮まっていく…。
とにかく対照的な2人なので、その関係性を出していけたらいいなと思っています。
古田)
2人は組織の中では上層部の人間ですが、さらに上層部のお偉方が下の人たちに隠蔽しようとする動きにものすごく憤りを感じているんです。
伊丹は「まぁまぁしょうがねぇじゃねぇか」と言う感じですが、竜崎は違う。2人の意見の食い違いはしょっちゅうです。
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Q. 幼馴染2人のかけあいで楽しみにして欲しいところは?
古田)
この前、哲太さんと話していたのは、伊丹はすぐに肩を組もうとするけど、竜崎がすぐに払いのけるっていう(笑)。そんな関係らしいので。
杉本)
伊丹は「幼馴染だしいいじゃん」って感じで寄ってくるけど、竜崎は「やめてくれ…」と拒否する。その辺のかけあいが徐々に出ればいいですよね。
古田)
その2人のやりとりが決まりごととして、うまく皆さんにクスっと笑ってもらえたらいいなと思っています。
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Q. 竜崎と伊丹の同期に生瀬さんも加わりますが…

杉本)
生瀬さんとは、今回テレビドラマでご一緒するのは初めてなので、楽しみです!
古田)
哲太さんと2人でまじめに人間ドラマをやろうと、思っていたので不愉快ですっ(笑)。
杉本)
(爆笑)。
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Q. 台本を読んだ感想を教えてください。
古田)
いや‥刑事ドラマじゃ…ないよね。
杉本)
そうですね。
古田)
人間関係など…そっち側のドラマが描かれているのかな。2人ともキャリア組なので、現場に行って捜査したり、走ったり、拳銃撃ったり‥とかは、ないんです。
おいらは頭の中では『あぶない刑事』のようなドラマを想像していたのですが(笑)、人間模様が描かれてるドラマのように感じます。「タカ!」とか、言って見たかった(笑)。
杉本)
事件は職場で起きている!現場ではなくて。
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Q. お2人にズバリ聞きます。2人にとっての刑事ドラマといえば…?

古田)
刑事ドラマかぁ…見ていましたねぇ。
杉本)
僕は『トミーとマツ』ですね。
古田)
『刑事くん』かなぁ。
杉本)
『刑事ヨロシク』とか…。
古田)
(笑)。でも。『太陽にほえろ』は見てたな。スコッチあたりまでかな…。
杉本)
そうですね。僕もスコッチかなぁ。ロッキーくらいから見なくなったかなあ。
古田)
(笑)。(渡辺)徹さんのラガーに至っては全然見てないです。
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Q. イメージとしては、刑事ドラマというよりも企業ドラマ?
杉本)
内部の人間関係も描かれていますが、回が進むと僕も現場に行き始め、現場での伊丹とのやり取りが出てきたりもします。最初は人間ドラマらしいところから入り、徐々に刑事ドラマらしくなっていくのではないでしょうか。
古田)
ミステリー要素ももちろんありますよ!
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Q. 他の刑事ドラマとの違いとは?

古田)
この作品は、“おっさんの会話劇”ですね。
イケメンが出てこないですよね?
杉本)
いないですね。絵面には、おっさんばっかりです(笑)!
古田)
通常の刑事ドラマのアクションシーンがまったくないので、どちらかと言うと、部下に対して、上司に対して、という心理戦のようになっていくと思います。
杉本)
あとは、竜崎の奥さんの冴子を演じる鈴木砂羽さん。娘が三倉茉奈さん。息子の佐野玲於くんなど、竜崎の家族のことも描かれていくので、ご家族でも楽しめる内容になっているのではないでしょうか。
古田)
両家族の問題もありますね。
まあ…だから“おっさんの家と会社の話”を描いた作品ということかな(笑)。
杉本)
そうそう(笑)。家でも会社でも問題がある…そんな話です。
古田)
派手な事もお色気シーンもないですよ!
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Q. 父親としての顔
杉本)
先ほども言いましたが、竜崎は家で娘と息子がいて、家庭のことはすべて奥さんに任せて、自分は国のために働く…と言ってしまうような男。「親父には、何言っても話は通じないよ」という扱いを家族から受けているんですが、竜崎自身はまったくそう思っていないっていう、少しズレているお父さん。とにかく浮いていますね。本人は至って浮いているつもりはないんですよ。
古田)
伊丹の家は、夫婦仲があまりうまくいっていない…。
お互いいろいろ問題のある2人…大丈夫か!?警察!
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Q. 『あまちゃん』のときのようなコメディ要素は?

古田)
『隠蔽捜査』は、今野さんの作品なので、そんなに極端にコメディ要素は出来ないと思っています。作品にリアルにやったほうが面白くなるんじゃないかな?
この作品を、大吉(『あまちゃん』で杉本さんが演じた役)とか、荒巻(『あまちゃん』で古田さんが演じた役)のテンションで演じてしまったら…最悪なことになっちゃうんじゃない(笑)?あんな極端な人たちが登場したら大変なことになる!
杉本)
僕が演じる竜崎は、本当に異質な人。家庭では浮いているし、職場では変人扱いされてる、その辺のおもしろさが出せればこの伊丹と竜崎の関係性も明確にでてくると思うし、真面目にやればやるほど面白みが出てくる男になればいいなと思っています。
古田)
砂羽ちゃん(鈴木砂羽さん)演じる、竜崎の奥さんがポンポンした人なので、竜崎が強く言っても別段なんとも思っていないような…すごく大きな奥さん。そういったところも滑稽に感じてもらえるのではないでしょうか。
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Q. 最後にメッセージ
杉本)
刑事と警察のお話ではありますが、ドンパチもないので、そういう意味では新しい刑事ドラマになるのではないでしょうか。今までにない新しい刑事ドラマを楽しみにしていただければと思います。
古田)
警察内での権力闘争もありますが、それだけでなく、ホームドラマな部分もあり、家庭内の問題も描かれていくので、女性が見ても楽しんでいただけるのではないかと思います!

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