無数に口を開けるツボ穴。集落に出現した煙突のようなアート。「ゴミの島」とまで言われた香川県の豊島のいまをドローンで描いていく。全国最悪の産廃不法投棄に住民が中坊弁護士とともに闘った豊島。行政の無謬性が厳しく問われもした。 2000年の公害調停で始まった原状回復の産廃撤去は来年3月にようやく完了予定。産廃搬入前の島の姿が現れている。一方、3年に一度の「せとうちトリエンナーレ」も3度目、アートが根づいている。集落を若者や外国人客が行きかい「原宿みたい」と民泊のおばちゃん。 お盆の手作り資料館では島のリーダーの安岐正三さんが喪章を貼る。公害調停の申請人の半数が亡くなった。産廃との闘いの中でハマチ養殖を廃業した安岐さんのハマチ再開はあるのか?シオマネキの回復や百八灯という送り火など豊島のいまが新鮮だ。 ディレクターは豊島を四半世紀に亘って見続ける曽根英二。久々の豊島ルポルタージュである。
ディレクター:曽根英二
制作:RSK山陽放送 |
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