![]() ![]() 1945年8月6日、広島への原爆投下。その翌年、知能や体に障害を持った子どもが生まれた。原爆小頭症の患者である。 ![]() 妊娠2、3か月の母親が、原爆の放射線を大量に浴びたのが原因で、患者は現在、全国に19人いる。 川下ヒロエさん(69)も、母親の胎内で被爆し、知的障害を持って生まれた原爆小頭症患者だ。 ![]() 父親は原爆で死亡。母親の兼子さんは、いわれのない差別や偏見の中、ヒロエさんを懸命に守り続け、育て上げた。しかし、その母も去年、子の将来を案じながら、この世を去った。 一人残されたヒロエさん。今、都会の片隅で、身寄りもなく、ひとりぼっちで暮らしている。一発の原爆によって、理不尽にも苦難の人生を強いられた、母と子の70年をたどる。 ![]()
取材:平田毅(RCC中国放送)
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