戦争中、赤紙をもらって戦地に向かった女性がいたことをご存知だろうか。彼女たちは「従軍看護婦」として招集され、戦場に赴いた。 参政権もない時代、男の人と肩を並べてお国のために働ける。ナイチンゲールへの憧れと、愛国の誇りを胸に、戦地に向かった…はずだった。 1944年にビルマ(現ミャンマー)に派遣された和歌山490班。23人の看護婦のうち、実に15人が戦死し「悲劇の和歌山班」といわれた。非戦闘員であるはずの彼女たちにいったい、なにがおきたのか? 彼女たちの口から語られる、戦場での悲劇。運命を分けた『レッドクロス』のしるし。知られざる赤十字の物語である。
担当:立山芽以子(TBSテレビ報道局)
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