音楽の街、キンシャサ。かつての独裁者、モブツ。コンラッドの「闇の奥」。隣国ルワンダ大虐殺の後の大量難民…。アフリカのど真ん中にある巨大な国、コンゴ民主共和国(DRC)のイメージというと、こんなところだろうか。近年は、これに「紛争鉱物」を加える方もいるかもしれない。 日々の暮らしや仕事で使うパソコンや、スマホを作るのに欠かせない鉱物が、私たちの生活圏から遠く離れたDRCの東部で多く産出され、それが虐殺、略奪、性暴力、少年兵など、数々の人権侵害を行う武装勢力たちの収入源になっている、という構図。かつてシエラレオネで使われた言葉「紛争ダイヤモンド」になぞらえて、「紛争鉱物」と言う言葉が使われ始めて10年ほどが経つ。 この状況を何とかしようと、主に欧米で規制が作られたり、検討されたりしているのだが、果たして、“効いて”いるのだろうか。現地で取材してみると、進歩も、難しさも、見えてきた。
制作:TBSテレビ
取材:(TBS外信部) |
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