![]() ![]() 被爆69年が経ち、被爆者手帳を持つ人は20万人を割り、平均年齢は80歳に達しようとしている。 ![]() 大阪で生まれ育った髙木静子さん(86)は、17歳だった1945年、広島で開校した女子高等師範学校への進学を勧められ、入学したわずか半月あまりで原爆に遭った。 後遺症とみられる症状に苦しみながら、被爆者として戦後を生き抜いて来た髙木さんは、今も反核の強い思いを抱きながら各地で被爆体験の証言を続けている。 しかし証言することは決して楽なことではない。記憶を辿り、証言することによって、核廃絶の思いが果たして届くのか、絶望的になったことも一度や二度ではない。 ![]() そうしたなか、広島の高校では数年前から新たな取り組みが行われている。 被爆者の証言を高校生がじっくり聞き、一緒に絵に描く、という取り組みだ。それは一方通行ではなく、証言・記憶をともに新たな体験として生きる、ということでもある。 終戦70年を前に、風化という使い古された言葉を超えて、伝えようとする被爆者と証言に向き合う若者の現在を追う。 ![]()
制作:MBS毎日放送
取材:大牟田 聡 |
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