いま、子どもの6人に1人が「貧困状態」にあると言われる。 その背景には、両親の離婚、死別、病気、失業など「家庭環境」が深く関わっている。 問題となるのは、貧困状態に晒された子どもたちが、満足な食事も摂れない、教育を受けられない、更には進学など、将来を諦めざるを得ない状況に追い込まれてしまうことだ。 取材で出会った児童養護施設の兄弟は、施設に入るまでの数年間、スーパーマーケットでパンの耳やキャベツの皮を貰って食いつないできた。 夫を亡くし3人の子どもを1人で育てる母親は、教育費を工面できず、娘に「高校をやめてくれ」と頼むしかなかった・・・ いったい彼らをどうすれば救えるのか。今年8月に「子どもの貧困対策法」の大綱が閣議決定されたが、これが果たして一縷の望みとなるのだろうか。 見えにくいと言われる「子どもの貧困」の実情に6年にわたる取材で迫るとともに、私たちに出来ること、すべきことは何かを考える。
制作:RSK山陽放送
取材:武田 博志 |
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