![]() ![]() 戦争体験のない人が国民の8割を超える時代、戦争への実感が持てない社会には、平和を脅かす不穏な言動が目立っている。今、戦争を知らない私たちが語り継ぐべき「戦争と平和」とは何か。 ![]() 今年4月、長野県に開館した満蒙開拓平和記念館では、体験者の証言記録づくりに取り組んできた。証言は、戦争への自省や戒めだけではなく、現代の国や社会の在り方を問うものでもある。 ![]() 証言者のひとり、松本市の宮川清治さん(93歳)は元教師で、戦争中、満蒙開拓青少年義勇軍に教え子を送り出した。10代半ばの少年を満州へ送ることに抵抗があったという宮川さんが、どのように国策にのみ込まれていったのか。 そして、終戦の年、ソ連の対日参戦による逃避行で、生徒のひとりが命を落とす。戦後、悔恨と自責の念に苛まれ、今もその死と向き合い続けていた。 不都合な史実に目を背けず、重い口を開く人たちの「最後の証言」をどう受け止めるのか。体験者が心の奥底に沈めてきた苦悩や葛藤を見つめる。 ![]()
制作:SBC信越放送
取材:手塚孝典 |
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