![]() ![]() 1945年8月15日夕方、終戦を告げる玉音放送後に、大分海軍航空隊基地から11機の特攻機が飛び立っていった。九州で特攻を指揮していた第五航空艦隊の、宇垣纏司令長官ら23人が出撃したのだ。 ![]() 隊員のほとんどは20歳前後の若者だった。そして、この出撃によって18人が命を落とした。だが、不時着して助かった人が5人いた。徳島県の川野和一さん(87歳)はその一人である。 川野さんはあの日、午後3時頃に集合を命じられた。そこで、初めて沖縄の米軍に特攻をしかけるという説明を受け、特攻機に乗り込む。出撃は、すでに午後5時を過ぎていた。途中で仲間の機体とはぐれ、沖縄付近に到着した時にはすでに暗闇の中。米軍や仲間の機体を見つけ出せず、片道分の燃料しか積んでいなかった機体は不時着した。 玉音放送を聞かずに飛び立ったという川野さん。彼らはなぜ飛び立ったのか、基地で何があったのか、隊員らの証言をもとに、あの日に迫る。 ![]()
制作:OBS大分放送
取材:堀 公一 |
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