![]() ![]() 2012年夏、彫刻家・金城実が、新たな作品に向かい始めた。その背中を押していたのは、明らかに変わった沖縄を包むある空気だった。 ![]() 何度10万人が集まっても、何度抗議の声を上げ続けても無視し続けるこの国とは、沖縄にとって何なのか?この国にとって沖縄とは何なのか?いまほど、この根源的な問いが沖縄の人々の心の中で、反芻されているときはないかもしれない。オスプレイに、辺野古、屈辱の主権回復の日…。これでもかこれでもかと襲いかかる「国の論理」の前に、起きているのは「琉球」回帰の流れだ。 ![]() 彫刻をひとつの表現手段に、抗い続けてきた金城実の言葉は、そんな沖縄の本音を紐解いてくれる。誇りを取り戻すための闘いや苦悩の先に見えたものは何か。抵抗の証がそこにあった。 日本への復帰から40年以上が経って、さらに明確になった、この国と沖縄の深い溝に見る風景。2010年の「ちゃーすが(どうする)!?沖縄〜金城実のレジスタンス」 2011年の「金城実が靖国にこだわる理由〜ちゃーすが!?沖縄再び」に続いて、金城実とその仲間たちの抵抗の記録を通して描く。 ![]()
制作:TBSテレビ
取材・構成:佐古忠彦(TBS報道局) 撮影:有田 毅 音声:海津直彦 |
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